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海辺のエトランゼ (Feelコミックス オンブルー)海辺のエトランゼ (Feelコミックス オンブルー)
紀伊カンナ

祥伝社 2014-07-25


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ボーイズラブコミック・レビュー


ようやく、部屋の片付けが前進してきました。
……少なくともPCデスクに座るまでに本の山を乗り越える必要はなくなりました!
BLはけっこうガッツリ読んでます。
夏コミも行ってきました!
インテは行けませんでしたが前日に友達と萌話できたのでよしとします……。

更新ペース、なかなか戻せないですが、気長におつきあいください。

久々のデビュー作レビューになります。
ボーイズラブ界も日々新しい作家さんがデビューなさっていて、嬉しい限りです。
とはいえこの作品、なんというか、あんまり新人っぽさが無いんですよ。
絵は上手だし、読み心地もなめらかで途中ひっかかりません。
表紙の雰囲気からも伝わると思うのですが、ほのぼのした切な系のBLです。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
年下フリーターとゲイ小説家のじれったいほど切なく、心が洗われるようなボーイズラブ。小説家の卵でゲイの橋本駿と、物憂げに過ごす高校生・知花未央。3年前、2人は沖縄の離島の海辺で出会い、日に日に距離を縮めるが、未央が島を離れることに。そして3年後、島に戻ってきた未央は「3年考えた。男でも駿が好き」と迫る。しかし駿はいざ未央と恋人同士に、となると一歩を踏み出せなくて…。大注目の作家・紀伊カンナ、待望のデビューコミックス!

子供の時に出会って、大人の次男でやむを得ず別れて、その後再会して告白という、
完璧な再会ものの王道を中央一点突破しております。
胸キュンどころの話じゃないですね。
たまらん。レモン100個分の甘酸っぱさですよ!!!!

舞台は沖縄の離島。
高校時代の淡い思いを3年間熟成させた後の再会です。
相手は結婚式当日に自分の性指向をぶちまけて破談にした大物。
花嫁さんの立場……ってなりますけど、相手のお嬢さんはなかなか肝の据わった人で、でも健気で可愛い憎めないキャラでした。
BL本のなかでそつなく立ち回っているわねって思った私はだいぶ汚れておりますね。
自覚はあります。

胸が痛くなるほどキツイ展開はありません。
相手のことを考えて悩んだり迷ったりが日常レベルちょい超えくらいの切なさで、それが薄い布何枚ぶんも重なっていくイメージでしょうか。

ちなみに、この子達どっちにも攻要素ないわあ……受×受だよねえ。
って心配しながら読み進めてたら、

まさかの両方受だった!!!!!

腐女子は末期になると全員が受に見える病を患うと言われておりますが、これ、たぶん大概の人がどっちも受って判定を下すと思います。
しかも、受けるならこっちだろーって思ってた方が攻になってました。
マジか。

きっと!! 読んだら同意してもらえるって思ってます!


この作家さんは危うげ無く2冊目出してもらえそうな気がします。
次の作品も楽しみ。

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