月光坂の花屋敷春 (H&C Comics CRAFT SERIES 61) 木下 けい子 大洋図書 2014-05-01 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブコミック・レビュー
積本を崩し始めております。
今頃になってようやく読めた木下けい子さんの新刊……これが良かった!
ドストライクですよ素晴らしい。
古風な洋館に男三人暮らしで、男しか存在しない恋愛矢印入り乱れな感じです。
BLの真骨頂が見られそうな設定ですね。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
東京のとあるお屋 敷町に二本の坂がある。ゆるやかに左にあがるのが日光坂。右にあがるのが月光坂といい、その月光坂の一角に見事な庭木の屋敷があり、ひとはその家を月光坂の花屋敷と呼ぶ。花に囲まれた屋敷で、時が動きだす──!
良い雰囲気で180坪もある洋館とお庭に住む父子+居候(男・攻)。
父親がねー、子持ちなんだけど儚げで穏やかで子煩悩で……そして外見に反して心と下半身が別系統になってて……平たく申しますと素敵にビッチなんですわ。
心が追いついてないのに身体が言うことをきかないつらい系の受です。
大好物ですよこのタイプ。BLの受じゃなかったら反感しか買わないんじゃないかなー。
しかも半分無自覚に、居候な年下男を振り回す天然っぷり。
その上さらに結婚歴があって子どもが手元にいて、過去に一筋縄では済まなさそうなトラウマ系の案件を抱えております。
ヨダレが止まらない舞台設定です。
骨組みだけでご飯三杯食べられますね。
なにげない受さんの「君が偉くなったら僕も自慢だ」って言葉だけで、勉強して官僚になっちゃう優秀一途な攻さんも健気でかわいいし。
ここにさらに年頃の息子さんが隠し持っていた肌色的なDVDの登場人物が男2人ときましてね……さらに父親に片思いしている居候攻さんに片思いですよ!!!!!!
片思いのダブルコンボです。
こんなの平穏無事に済むはずがないじゃないですか。
このお屋敷に咲いてる花がぜーんぶ薔薇でも私は納得しちゃうね。
この本の最後の方で受さんが真剣に苦悩するんですけど、そのときのモノローグが、
もしもこれが恋ならば 好きと性欲の区別がつかない
で、もうなんかこれがすごいツボに入りまして。
もうこのモノローグだけでこのシリーズ最後まで追いかけるし売らずに本棚に残しとくわーって思いました!
↓WEB拍手です↓
アキミ