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ボーイズラブ・レビュー
松岡なつきさんの新刊は、現在絶賛続刊中の「FLESH&BLOOD」の原点とも言えるタイムスリップものでした。
こちらは1994年に発行された作品の新装版ですが、私は初読みでした♪
この時期ってボーイズラブのバブル期だったんじゃないかなー。
松岡なつきさんの本はかなり読んでいたので、未読だったのが自分でも意外でした。
タイムスリップの時間幅が半端なくて、まさかの古代エジプト！
千年単位で遡っております。
しかも舞台が砂漠です砂漠！！！
砂漠とBLは浪漫ですよ！
ちなみにFLESH&BLOODは肌色シーンに辿り着くまでに費やした冊数で（たぶん）BLギネスを更新しましたが、こちらは1冊で完結していますのでご安心ください。
以下ネタバレ妄想注意！
紹介文です。
古代エジプト文明に魅せられ、念願の考古学者となったアレン。ところが遺跡の発掘中、落盤事故に巻き込まれ、なんとエジプト第十八王朝へタイムスリップ!!間諜と疑われ、王の義弟・ネフェルに捕えられてしまう。王に忠誠を誓う、冷徹で非情な若き将軍は、アレンを拷問にかけるけれど…!?三千年の時を遡り、悠久のナイルで綴る灼熱の恋―「FLESH&BLOOD」の原点、ついに登場!!
えー、舞台はほぼ、古代エジプトです。
中東で砂漠の国です。
中東と砂漠のコンボとくればアラブというのが腐女子とBL界の常識ですが……嗚呼、なんということでしょう。
国がエジプトになるだけでアラブ感がゼロ！！
砂漠も王族も権力争いもあるのにまったくアラブではございません。
エジプトのネームバリューのせいでしょうか。
スーパー攻様のご尊顔より前に、ピラミッドのスフィンクスがにっこり笑って私の脳内を占拠してしまいました。 きっと私の修行が足りないわけではありません。
タイムスリップしてしまったアレンが考古学者だったので、なんとか言葉が通じるとかマジ！！！？ ってなりかしたがマジでした……。
BLファンタジーの本領発揮な感じでしたが、さすがというか、1冊できっちりまとまっております。
タイムスリップした先が王族限定の神殿で、到着するなり命の危機だったアレンですが、首輪つけて監視ということでなんとか生かされて、王様のお手伝いをしながら生活するうちにネフェルに惹かれていって……という流れです。
またこのネフェルさんがわかりやすく冷徹系のスーパー攻様で。
それがいつのまにかアレンに転んでて、でも最初に無理矢理やっちゃったせいで嫌われていると思いこんでて、良い感じの「攻ざまぁ」な方でした。
ちなみに作中で一番イッちゃってたのが王様でした……そりゃ、それまでの神様を捨てて、都動かしてまで国ごと新興宗教にのめり込むんだから、普通じゃないよね色んな意味で。
最後はアレンは現代に戻り、ネフェルも若干時間はずれますがアレンの生きた時間軸に落っこちて、時空を越えた壮大なハッピーエンドとなりました。
いやー、満足。
ごちそうさまでした！
↓WEB拍手です↓
アキミ
