昨年から続く黒子のバスケへの卑怯な脅迫事件ですが、最近また動きが出てきました。
先日、「創」が編集部に届いた脅迫文を公開し、物議を醸しました。
また複数書店にも、全商品の撤去を求める脅迫状が届いているようです。

朝日新聞では誌面にもこの脅迫事件に関する文章が掲載されました。
(webの記事はここから読めます。
「黒子のバスケ」、TSUTAYAから撤去 脅迫状届く
「黒子のバスケ」撤去の脅迫 なぜ割れた、書店の対応

これらの脅迫に対して、レンタル大手「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブは、さっさと黒子のバスケ関連の商品を全店舗からの撤去することに決めてしまいました。

紙切れ1枚で、ひとつの作品が大型店舗から姿を消すのです。
寒気がしますね……。
気に入らない作品があったら、脅迫文をしたためて送りつければ簡単に抹消できてしまうことをTSUTAYAが実践してしまいました。

一方、三省堂書店ジュンク堂書店紀伊国屋書店宮脇書店などの大手書店は販売を継続してくれるようです。

ジュンク堂
「本は表現作品であり、書店は読者に届けるために預かっている立場。
 軽々には撤去できない」


宮脇書店
「表現、言論の自由に関わる問題だ」

とのコメントは、とても心強いと感じました。
こういう発表と共に販売を継続してくれる書店は応援したいです。
他の本も、こういう気概のある本屋さんから買います。
(近所の、こういう記事には載らないけど販売継続してくれてる本屋さんもね……)


昨年のイベント中止に続いて一般企業にまで被害が拡大し続けているので、そろそろ警察の方々には本気を出して捜査して犯人を捕まえていただきたいと心から思います。

twitterにも書いたけど、どう考えても、気に入らないイベントが紙切れ1枚で中止に追い込める世の中とか間違えていると思いませんか。
気に入らないなら関わらなければいいだけです。
卑劣な手段で他の人の楽しみを奪う権利まではないはずなのです。

だいたい、個々人が自分の嫌いな物を世の中からどんどん排除していったら、この社会に何が残るのか。
自分が好きで大事にしてるものが他人に踏みにじられたらどう感じるのか、想像して欲しいと心から思います。

怨念籠もった脅迫状を一通書くよりも愛が迸ったファンレターを書きたいし、嫌いな物に愚痴を言い続けるよりは好きなものについて楽しく語りたい。

作者本人に本当に恨みがあるなら直接話し合えばいい。
それでも収まらないなら、日本は法治国家なのだから裁判しなさい。

本当に本当に、こういう脅迫でイベントが中止になったり販売物が撤去されたりと、どんどん社会が萎縮していくのは不健康だし、ちゃんと法律のある国として恥ずかしい状態だと思います。
模倣犯も出てきているようだし、しっかりけじめのある結末が見られることを心から願っています。

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