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黄金の川岸―坂の上の魔法使い3 (H&C Comics  ihr HertZシリーズ 132)黄金の川岸―坂の上の魔法使い3 (H&C Comics ihr HertZシリーズ 132)
明治 カナ子

大洋図書 2013-03-01
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ボーイズラブコミック・レビュー


完結したーっ!!!!!
と大喜びで読了して感想だ、〆の感想だ!
って勢いよくブラウザを立ち上げました。

ブログ内検索を掛けました……。
えーと私、1巻と2巻の感想を書いていませんでしたね。
信じられない……何をしていたの私?

魔法使いと人間の対立とか王と王に仕える魔法使いとか、とにかくファンタジーで萌要素がてんこ盛りで1冊目からずっと追いかけていたシリーズなのです。
(1巻が坂の上の魔法使いで、2巻が無二の王
主従要素と異種間恋愛が入り乱れており、好みの人には溜まらんBLとなっております。
肌色成分はまあその、ほとんどまったくないんですけどね……補完余裕です!


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。リーのもとにずっと捜し続けていた元使役・リリドが見つかったとの報せがはいる。リリドは王・カヌロスの亡骸とともにいると。王の復活を目論むリリドの狙いはラベル。リーとリリドの最終決戦が始まる。リーとラベルの運命は! ?「魔法使いと人間が共存する世界 果たしてそんな時代が訪れるのだろうか?」書下ろし「湖上へ」他収録

完結しましたね……。
リーとラベルの師弟関係大好きです。
ラベルが実はリーが愛して仕えた王の子供だったとか、ラベルを育てたことでリーが変わっていったとか、リー王を思うあまり生み出してしまった挙げ句に狂った使役とか、とにかく設定がすごい。
人間と魔法使いの対立から来る歪みとか、なんとなくそれがなじみ始めていく様子とか、それなりに筋の通っている魔法とか、もう詰まった物語の要素にゾクゾクきます。

我を忘れることはなかったけども、熱くて重い主従関係の絡んだ愛情とかたまらん。
しかも、リーは愛した王の息子を育てることで変わっていって、最終、成長して魔法使いとして身体の成長を止めたその息子とラブラブになりますからね……。
王様親子二代にわたる大恋愛ですよ。
ファンタジー系のボーイズラブじゃないと味わえない濃密さです。

異種族の共生のお話でもあり、主従・師弟のお話でもあり、それぞれの成長物語でもありました。
3冊の中に濃厚に詰まった物語が本当に面白かった!

ちょっと人を選ぶクセのあるシリーズですけど、好きな人はずっぽりはまりこむタイプの雰囲気です。
こういうお話にぶち当たるからBLは止められないんですよね……。

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