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ご主人様、お茶をどうぞ (幻冬舎ルチル文庫)ご主人様、お茶をどうぞ (幻冬舎ルチル文庫)
玄上 八絹 夏珂

幻冬舎 2012-12-17
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ボーイズラブ・レビュー


早く更新ペースを戻していきたい今日この頃。
感想積本がまた溜まって参りました。

さて玄上八絹さんの新刊は執事ものです。
戦う執事です。
でも黒執事系ではありません、やんちゃ系です。
ぶっちゃけ、混ぜるな危険一歩手前な設定です。
個人的にはムフフでしたが!

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
石田真咲は半人前の執事見習い。お仕えする前田家は没落貴族で、前当主が亡くなったいま、弱冠十五歳で当主となった坊っちゃんと、使用人は真咲ひとりになってしまった。嵐の夜、葬儀の後片付けをしていると、屋敷を抵当に前田家に融資をしている東嶋家の者たちが取立てにやってきて、真咲は東嶋家の次男・柊一郎に身体を奪われてしまうのだが!?―。

長物が得意な戦う執事見習い受です。
執事なのに表紙がフリルエプロンで喧嘩売ってる見たいな目つきですからね。
没落貴族に恩義を感じて忠誠を誓う忠義者でもあります。

お家騒動と犯罪に巻き込まれて右往左往する主家にくっついてぶんぶん振り回される執事見習いですが、まさか主人が亡くなったその晩に押しかけてきた男に押し倒されるとは。
つーか、いくら捜査のためとはいえ、喪中1日目の晩に押しかけてきて、主人の安眠と引き替えに執事見習いを裸に剥くのはちょっと酷いと思うんだ……。
攻様の人でなしっぷりが半端ないです。

なんだかんだで不器用でも優しい攻様なんですが、色々アウトな事をやらかしてくれる人でした。
まあ人間のできた攻より読んでて楽しいんですけどね。
私もたいがい斜めに曲がってますね!

不良が野良猫にちょっと優しくしてるところを見かけて胸キュンしちゃう系の心理が働いてないとは言わせない――けど、とにかく、なんか執事見習い受は金持ち攻様に恋しちゃいます。 オイちょっとよく考えろよ吊り橋効果の本貸すよ? って思ったのは内緒です……。
恋した相手は他家の人間で、もちろん転職は考えてない受さんです。
葛藤はしても、仕える相手を変える気はまったくない筋の通し方が大変好みでした。

ボーイズラブなので、両想いのハッピーエンドにはなるんですが、受が男としての一線を守ってのゴールがあるっていうのはいいなーと思うのです。

ちょっと癖のあるお話ですけど面白かったですよ!

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