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ボーイズラブ・レビュー
品質に定評のあるホーリーさんとこの新人さんです。
ボーイズラブの、特に小説は新人さんの生存率が低いので頑張って欲しいです。
Holly NOVELSは読者年齢層を上の方に絞ってるイメージがあるので、安心して手を出せるのがありがたいところ。……木原てんてーの吸血鬼もね……新刊早く……！
さてこのお話、神父さんが出てきて背徳感満点ですが、最初に宣言しておきますと暗い重い痛いのトリプルアタックきます。
私は大好きですけど苦手な人はいるかなーという感じです。
以下ネタバレ妄想注意！
紹介文です。
S拘置所に配属になった刑務官の深沢は狂喜に震えた。そこには両親を殺害し、深沢から家族を奪った男、吉田が収監されていた。深沢は長年、自らの手で吉田の刑をくだす日を夢見て生きてきたのだった。しかし死刑を宣告され、恐怖に怯えていると思っていた吉田は菅谷という神父を愛し、穏やかに過ごしていることを知る。そのうえ汚らわしいことに、教誨師の菅谷はほかの死刑囚たちにも体を差し出して、彼らの不安や欲望を解放させていた。憤りを覚えた深沢は、菅谷に屈辱を与え、吉田を苦しめることを思いつくが…。
ヤバイっすよ。
執念と情念の塊みたいな攻さんが、すでに死刑が確定してる兄貴に自ら手を下すために刑務官になっちゃうんですよ……！
人生丸ごと掛けて兄に復讐ってすごいです。
しかも兄が収監されてる拘置所にちゃんと配属されてるしな。恐ろしい。
見つけ出した兄は死の影に脅えてると思いきや、教誨師という拘置所に囚人の告解を聴ききに来る神父を愛して穏やかに日々を過ごしており、攻さん激怒。
というかな、教誨師がなぜに誰彼構わず囚人に身体を与えてますか！？
そんなサービスいらんだろ普通！！
神父様、過剰サービスにもほどがあります。
というかキリスト教的に男が男相手に下半身込みのサービスしたら神様激怒じゃなかったっけ。
とにかく、この神父さんどっか壊れててヤバイです。
SMチックなんですが、なんでしょう、この壊れっぷりは兄への復讐に燃える攻さんより深刻な気がしてなりません。どーしてこうなった状態です。
まだこの1冊読んだだけでは彼の歪みの原因が把握しきれません怖いです。
攻さんは、囚人には足を開くのに自分は拒まれると怒りますが、もちろん無理矢理やっちゃいます。この2人、色んなとこのバランスが崩れてて危うすぎてハラハラさせられます。
つーかこんな職員抱えるS拘置所大丈夫か……。
とにかく、全体的にキャラが壊れてます。
これどっちかというとホラーなんじゃないかと思うレベル。
切ないじゃなくて怖い。
なんとなく両想いっぽいのですが、カップル成立後のBLに見られる幸福感とかまだ皆無で、どっちかというと悲壮感漂ってるような状態です。
攻さんの兄は刑が執行され、復讐は完了するのですが、ここまででは終わらない感がすごいです。
続きがあるようなので正座して待機です。
↓WEB拍手です↓
アキミ
