- ブログネタ:
- BL小説・BLコミック に参加中!
砂漠の王子と月夜の花嫁 (セシル文庫) 桑原 伶依 水綺 鏡夜 コスミック出版 2012-03-20 売り上げランキング : 17313 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブ・レビュー
アラブBLの感想書くの久し振りな気がします。
アラブってわりとインパクト勝負なところありますからね!
ちなみに表紙は最近の流れを汲んで受攻2人ともお行儀良く着衣です。
タイトルに花嫁って入ってますけど、ボーイズラブなのでもちろん上も下も男です。
男だけど花嫁なんです様式美!
何も知らん人がタイトルだけ見たらただのハーレクインですね。
しかしBLにはちゃんと「花嫁モノ」というジャンルが存在しますので。
アラブで花嫁ものなのです。
まあ、この2つは良く混ざってるから大丈夫。
危険な化学反応は起こらないはずの、大変安全な組み合わせです。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
「アシュラフ殿下。お願いです。どうか日本へ帰らせて下さい」嘉月を監禁しているのは、カマール王国の第一王子アシュラフ。ライトノベル作家の嘉月は取材を兼ねて、義兄のいる熱砂の国にやって来て彼に出会った。困った時に助けてくれて、観光案内にも連れ出してくれた。とても優しかったのに、帰国前夜に急に変わってしまったのだ。嘉月とアシュラフの婚姻の契約が成立したと言われ…。
大変安全なアラブとか冒頭で矛盾も良いところの発言をしてしまいました。
あらすじ初っ端から受さん閉じこめられております……。
ほんとにアラブの受ってすごい確率で王族をひっかけますよね。
私も受になりたいです。
ちょっと真昼の砂漠に逃避行とかは真似できませんけども。
さて、攻様は立派な王族なんですが、よくいる唯我独尊・俺様タイプの傲岸不遜なイケイケスーパー攻様ではなく、夢見がちな妄想を脳内に展開し、その妄想通りに物事を進め、妄想と現実に齟齬が出てきたら逆ギレするという、権力持ちの妄想王子でした……。
王子様王子様、誠に遺憾ながら男が男に囁く愛の言葉は一般的な挨拶には入らないのです。
それにしても、にこにこ笑いながら億単位のレアストーンリングを受け取るふりをし(王子様はプレゼントしたつもり)、にこにこ笑いながら意味も分からず婚約が成立する書類にサインをし、あれよあれよという間にアラブ王族の嫁になってしまった受さんすごすぎます。
ほんと、良く分からない書類にサインしちゃいけません、ちゃんと読んで内容を理解してから判断しましょうって注意は一般人向けで受には当てはまらないわけです。
受という生物は、無邪気に笑いながら内容読まずに書類にサインしたら、アラブ王族の嫁になれるんです。
これ一般人が真似したら身ぐるみ剥がれて路頭に迷いますからね!
しかも最後は周りにも認められ、オーダーメイドの貞操帯をプレゼントされて正式にお妃になっていました。どんだけゴージャスで金掛かっててもそんな贈り物は願い下げですが……いやはや、受さんすごいですね。
ところで受さんは作家という設定だったんですが〆切大丈夫なんですかねー。
このアラブ旅行をモチーフにしたら、新作は間違いなくラノベじゃなくてBLになっちゃうので、〆切の前にレーベル変更を検討した方が良いかもしれません。
そんで、
受先生の新作は新境地・体験談に基づくボーイズラブ!
とかいうアオリが蛍光ピンクのオビにつくわけです。
うん、3冊買って布教するわ。
↓WEB拍手です↓
アキミ