小さな星の王子様を。 (ミリオンコミックス Hertz Series 111) あおい れびん 大洋図書 2011-10-15 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブコミック・レビュー
BLでファンタジーのダブルファンタジーでございます。
名前はカタカナですけど登場人物は少なめなのでたぶん大丈夫。
あらすじに至っては王道テンプレを地でいくストレート具合ですので、深く考えなくても楽しめます。
楽しめます。大事なので2回言いました。
シリアス愉快なボーイズラブでしたよ!
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
誰にも渡しはしない。 国のため、愛する兄のため、純潔の王子が払う代価とは・・・ 排他的な小さな島国の第二王子・グランドールは外交に一環として、あるパーティーに出席する。主催者はミンシュア・バルクというアラブ人でグランドールが幼い頃であった少年によく似ていた。しかし間もなく、グランドールはパーティーの本当の目的を知る。パーティーはオークションで、グランドール自身が競売の対象だったのだ!!さらに、グランドールを落札したというミンシェアに無理やり体を奪われてしまい・・・!?しかし、何もかも完璧だと思っていた観月の人間らしい部分を知るにつれ、浅田は観月に惹かれていき!?書き下ろし:Night-fightも収録!!
継母に、
「国に金ないしコイツ売り飛ばして我が子の継承式の足しにすっか」
くらいのノリでこっそり異国でオークションに掛けられた小国の王子様。
王子様です男です。
男ですけど男に落札されて美味しく頂かれます。
BLですからデフォですね。
しかも落札してきた男は昔、偶然会ったときに受を女の子と間違えて求愛しております。
なにこの再会もの!
しかも金の力で手に入れた後はゆっくり心の距離を縮めていくはずが、ライバルに奪われそうになって大あわてでがっついてしまいます。修行が足りませんね。
なにしろ、閉鎖的な小さな島の、外の血を受け入れることを拒んできた国の王族ですから、外部との接触はほとんどないわけです。なので、お初の喜びを噛み締める攻様の気持ちも十二分に分かるのですが、だからといって「いただきます」のかわりに放ったセリフが
「おそらくこの身体が、異国の鼓動を受け入れる
初の開国だろう」
ですよー。
開国……尻で開国…………。
受の腰抱えながら超真面目に言ってる攻様のお腰の剣が異国の鼓動……!!
いやー、シリアスで受が無理矢理散らされて大変な哀れみと快楽を誘うはずのシーンなのに腹抱えて爆笑してしまったじゃありませんか寝る前に!!
眠気が吹っ飛んで大変でしたほんと。
そのあとはまあ、身体が開いたら次は心よねって展開で、しかも受が身売りしたおかげで立派な式を催して王様になったはずの兄貴が事故で昇天して受は強制帰国、帰ったら二度と外には出れないという涙なしでは語れない流れの後……。
ええと。
あっさり弟に譲位して戻ってきました。
まさかの大団円。文句なしの力技ハッピーエンド。
BLって素晴らしいねと心から思ったラストでした。
明日生きる勇気がわいてきます本当に。
ごちそうさまでした!
↓WEB拍手です↓
アキミ
未読ですが楽しそうな作品ですね!ハチャメチャが許される想像力途方もないジャンルを楽しめる世の中に、改めて感謝です。しかし「開国」…(呆然)…