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ミステリー作家串田寥生の考察 (キャラ文庫)ミステリー作家串田寥生の考察 (キャラ文庫)
夜光 花 高階 佑

徳間書店 2011-05-25
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ボーイズラブ・レビュー


メリークリスマス!
低気圧が攻めてきてて風が強くて寒すぎたので引きこもって1日BL読んでました。
ネットと本しか触ってない休日。ちょっと部屋も片付けたけど!

さて、BLファンタジー・薔薇シリーズが大フィーバー中の夜光花さんの作品です。
別シリーズの脇キャラがメインに来た感じです。
まったく別物なので単品で読んでも問題ないと思います。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
出版社に勤める神凪 守の悩みの種は、担当のミステリー作家の 串田寥生。 子供のように好奇心旺盛で口がうまくて強引。 そんな串田が神凪の実家のある瀬戸内の島に、取材に行きたいと言い出した。 実は、神凪は実家から勘当された身で、さらに閉鎖的なその島では7年ぶりの大祭を前に、 よそ者を入れない習慣があるのだ。 強引に3日間の取材旅行をものにした串田と、渋々10年ぶり帰島した神凪に、 思わぬ災難が降り掛かりーー。

売れっ子ミステリ作家が担当編集の実家がある孤島に取材旅行。
それだけで色々とフラグが立ってますね。
ミステリ作家が孤島に出かけるとか、そこに居合わせたキャラは不幸としか言いようがありません。
ボーイズラブだろうがそれは同じです。合掌

さて、この担当編集氏が担当作家に惚れているのですが、まあこの串田先生、食わせ物ですよ。やっかいな相手に惚れてしまいましたね……という心からの同情を捧げます。
空気読めない浮世離れした、世間からちょっと違う場所を歩いてる感のあるこの先生、たぶんほぼ無自覚に担当氏を翻弄します。
無邪気で食わせ物な攻とかもうね……。
ほんとにこいつら穏便にカップル成立するんだろうなと随分ヒヤヒヤさせられました。

謎解きの方は、けっこう島の因習とか伝統とかが絡んでて過去の出来事が伏線になっていて……と、かなり楽しく読めました。基本的に好きなんです、その土地独自の決まり事とか信仰とかそういうの。
謎に攻さん自身も絡んでたりして、全部謎が解けたときにすっとしました。
ミステリ系BLの醍醐味をきっちり味合わせてくれます。
ちょっと犠牲になって天国の階段上ってしまった方には気の毒ですが……。

BL要素と謎解きが良いバランスで1冊に収まっていて、面白く読めました。

オビで、

「孤島に謎にも興味あるけど君の身体も暴いてみたいんだよ」

とのたまった串田先生は、宣言通りに謎も担当氏の身体も堪能しておりました。
さすが攻様です……

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