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ボーイズラブ・レビュー
よーやく！ 完結してくれました。
（1巻・2巻・3巻の感想はそれぞれリンク先）
コバルト文庫で発行され始め、シリーズが止まること約8年。
な、長かった……。ボーイズラブでこれだけ間が開いて再開されて完結ってパターン、かなり珍しい気がします。何にせよ、決着がついてくれて良かった。
どんな理由で中断されていたのかは分からないですが、もう一度書く気になってくれてありがとうございました。あとイラストもそのまま緒田涼歌で嬉しかったです。
以下ネタバレ妄想注意！
紹介文です。
タオ襲撃の事件によりメンバー全員が苳也の『命の期限』を知ってしまった。各々が衝撃を受け、その事を知らない苳也にどう向き合えばよいのか戸惑うメンバーたち。一方苳也は、桐生にしか見せなかった甘えを蓮に見せはじめるようになっていた。そんな状況下にまた新たな依頼が舞い込む。しかし今回の事件はターゲットとなる“魔人”が誰なのか特定できず、苳也と蓮は事件の起こっている高校に編入し、潜入捜査をすることになる。感応者である女子大生の舞香も高校生のフリをして編入し、魔人疑惑のある生徒に近づくのだが――。運命の日まで残りわずか…最終巻へ続く激動の4巻。サイキックアクションボーイズラブの決定版。
苳也の命が尽きる『運命の日』が近づくなか、ついに最後の“珠華”に繋がる依頼が組織に持ち込まれる。だが、肝心の“珠華”を誰が所持しているのか特定できず調査は難航し、メンバーたちは焦りを募らせていく。やっと有力情報を掴んだ運命の日の前日。苳也は死を前にずっと胸に秘めていた想いを蓮に伝える。蓮は気持ちを受け止めてもらえたと思い、ふたりはついに結ばれるのだが、なぜかその後、苳也は自ら敵の手中に飛び込んでいってしまい―。苳也と蓮の運命は…?その時桐生は!?陛下やタオ、すべての謎が明らかになる衝撃の完結。
とにかくみんな、苳也くんを甘やかしすぎ！
そして苳也くんは甘やかされて守られてる自覚なさ過ぎ！
いやまあ……大変な過去なんだけどねー……そして未来も事故って昇天確定済みってことで夢も希望もないんだけどねー……。
もーちょっとシャキッとせえやっ！
な気分には何度かなりました。
しかし！ 私は基本的にみんなに溺愛されて甘やかされて大事にされて守られる受というのが嫌いではありませんいやむしろ好きです。そーいう状況からこう、自立しようと受さんが頑張るところも好きなので、そっちも期待したかっただけです！
苳也くんの場合、頑張り始める頃にこの世とさよならっぽい流れだったので、誰も彼の独り立ちとか後押ししようとしてなかっただろっていう。いや、桐生はちょっとやろうとしてたけどぬるすぎてもうね。
もっとスパルタでも良かったのに！ と、こっちが攻くんその他のケツを蹴飛ばしたかったです。
たぶん、まとめて読んだから余計そう感じるんだろうなー。
ちなみに闇の組織のボスたる「陛下」ですが、この人の設定がややこしすぎて私の残念な脳みそは爆発寸前でした。とにかく、ここまで来たらサイキックアクションホラーというか、サイエンスフィクションファンタジーサイキックホラーＢＬって感じですよ。長いですね。
頭文字だけ取ったらＳＦＦＳＨＢＬ……まったく意味わかんないですね。
とりあえずあんまりアクション要素ないんで、アクションは省いてみました。
溜め込まれていた伏線や謎は、平行世界＋異世界＋現実世界のスリーワールドちゃんぽんでしたというネタあかしで幕を閉じました。かなりの力業！
陛下と苳也が実は兄弟で、陛下とタオも兄弟で、あれ、じゃあ苳也とタオも兄弟って話だけど、タオって苳也のこと裸に剥いてさんざん嬲りものにしてたよね……とか、色々突っ込みました。
ちなみに苳也は平行世界ネタの抜け道を使って事故る運命を回避。
一番かわいそうなのは、苳也のことが心配なあまり成仏もできなくて、しかも自分の代わりの能力者を平行世界から召喚して、しかも何回も苳也と蓮の時空移動を手伝ったせいでまともにあの世にもいけなさそうな、苳也の元相棒の片山さんだと信じています。
報われないにもほどがあるし無償の愛にもほどがあるだろう！
あと、最後だというのに肌色シーンが大変控えめで私はとても悲しかったです。
きっと蓮も悲しんでいると思います。
完結してくれてすごい嬉しいけど、もうこれで終わりなのかーってなっちゃう矛盾よ……
↓WEB拍手です↓
アキミ
