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松岡なつき 乃一ミクロ

徳間書店 2011-08-31
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ボーイズラブ・レビュー


立て続けに読んでしまいました。
2冊目です。
相変わらず香港を舞台に肉弾戦です。
BLには珍しく、主に明るいところで服を着たまま、正しく肉弾戦です。
お腰の剣の代わりに、飛距離の長い鉛玉とかそんなのが活躍しております。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
香港黒社会を統べる「開心」の若き香主・義兄のアーサーと恋人になった隆之。甘い夜を重ねながらも、武闘派の右腕として、厳しい訓練を積む毎日だ。そんな二人の前に、ある日殺された第一夫人の娘・マーゴが現れた!! 亡き母の遺志を継ぐ義姉のマーゴは、組織を自分の手中に収めようと画策。アーサーへの激しい憎悪と復讐を密かに抱き、実権を握る後見人のクレイグを籠絡しようと近づくが!?

このヤングカップル、半分血の繋がった兄弟で男同士だというのに、背徳感とかそーいうのが全くないのは一体どういったことでしょう!
だいたいこの、禁断の――とか枕詞のつく血縁+同性同士の関係というダブルコンボだと、ボーイズラブよりはJUNEな雰囲気が漂いまくってバックに薔薇のトーンがキラキラしてたりするイメージなんですが、こいつら、そっちへの悩みとかはあんまりないようで、やけにさっぱりしております。
というか外的な問題が多すぎて、内輪の事で悩んでいる場合ではないという話もあります。
大きな組織って大変ですよねー。

今回は寝返った元ボスの嫁の娘が反旗を翻しておりました。
いやほんと、裏社会の人たちってエネルギッシュですよねー。

ちなみに、アダルトカップルの方も今回ちょっと頑張りました。
ジェイソンとクレイグ……なかなか素直になれないクレイグが可愛い。
ジェイソン、食えないけどいい男だよ、適当なところで落ちてあげてよー。
と思うわけですが、ツンツンしてるところをねじ伏せられるってシチュが、なかなかどうして色っぽくて素敵なんですよねー人ごとだからこんなこと言ってますが、いや、良いんですよ!


自分たちにとって姉に当たる人間を始末したところで覚悟を決めたヤングカップル、青春を塀の内側で過ごすなんて……とか甘いこと言ってられない! と正式に父の跡を継ぐことを宣言して実行。
法律に基づいてそのまま塀の向こうで3年間を過ごすことになりました。
えーと、この流れだと3巻は塀の内側のお話になるのかなー。
……アダルトカップルの出番が多いことを祈るばかりです。

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