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松岡なつき 乃一ミクロ

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ボーイズラブ・レビュー


松岡なつきさんのBLシリーズ新装版です。
が、私は初読み。
4冊完結で、順次発行されそうな気配です。

けっこうかなり、内容が濃い方に分類されるボーイズラブだと思います。
舞台は香港で、斬った張ったのアクションもあります。
893モノの走りだったんじゃないでしょうか。

いやしかし私の中では彼女は本当に、ハズレのない作家さんです。
つまるところ作家買いしています。
もちろんこのシリーズもお気に入りです。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
君は、今日から香港マフィアの巨大組織「開心」の後継者候補だ―。ケンカっ早くて気は強いけど、ごく平凡な高校生・伊庭隆之に訪れた激変の運命。それは、莫大な財産を相続する代わりに、敵対組織に殺された父の仇を討つこと!しかも、同い年の義兄アーサーと「香主」の座を争う羽目に…!?血で血を洗う香港黒社会に生きる男達の、恋と激情を鮮烈に描くピカレスク・ラブロマン開幕。

実はキミは、香港の黒社会のドンの息子だったんだ!
という、ちょっと普通の高校生にはどうして良いのかわからない真実が明かされるところからお話は始まります。困るよねー。一般人として暮らしてたのにいきなり香港に来て後継者争いに参加してください、ちなみに負けたら死にます
とか言われたら。
どんだけ突然、人の人生ハードモード設定に切り替えるつもりだオイってなるよ。
しかも、当然というか残念ながらというか、拒否権とかありません。
気の毒にもほどがあります。

で、海を渡ってみたら半分血の繋がった兄貴と後継を争って戦うわけです。
しかも困ったことに、なんか敵のハズでしかも兄弟なのに、なんか兄貴のことが好きになっちゃった! おや……? という典型的BL展開。
しかも、彼ら兄弟についてる後見人もなんかこう、そっちの方向に進む気配がムンムンです。カップリング2本立てでございます。

しかし本人の気持ちは遙か彼方に置き去って抗争は激化。
なんかこう、すごくバタバタと人が倒れては消えていきます。
なんかもう、悪いけど兄貴の命は諦めろ、みたいな流れです。
え、ちょ、カップル成立前に受さんがこの世とさよならなの?
という抜き差しならないところまで追いつめられます。

義母様がなりくせ者で、組織全体が右に左に遠心力バリバリに効かせて振り回されます。
ねえこれ1冊で決着つくの……?
ってすげー心配するレベルで話は拗れまくります。
ま、なんとかなったんですけども。

お色気シーンまでちょっと血なまぐさい1冊目でした。
なんとか後継争いには決着がついて、兄貴(受)がトップに、弟が補佐として並んで立つことに。えーと、最初からそーしなさいよって思うわけですけど、なかなかそうもいかなかったようで。
裏の組織も色々大変です。

1冊目からコレなので、2冊目以降もたぶん、推して知るべしなんだろうなー。
いやとっても楽しみですよ?

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