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ボーイズラブ・レビュー
やっほーい。
ちょっと日本っぽい国と西洋っぽい国のお話でございます。
混じりっけなしのファンタジー・ボーイズラブで、潔いまでに男しか出てきませんでした。
それでいいのか御両国。
女なんか姿形はおろか台詞すらなかった気がするぞ!?
以下ネタバレ妄想注意！
紹介文です。
ふたつの国の種を、ひとつに混ぜ合わせよう
ガイゼル帝国の圧倒的な武力を前に、制圧されていくラカン神国。兵士のセツは自決しようとしたところを、ガイゼルのヨルクに捕らわれてしまい――「神の人形」。捕虜となった軍医のキールは、武骨で純情なラカン軍の中将シンを誘惑し、籠絡しようとし―― 「神の愛人」。皇帝のアーシェイドは、神秘的なラカン神国の天子・ミコトを嬲り、蹂躙しようとするが――「神の囲い人」。
洗脳に近い教育を受けながら敵の捕虜になったセツは、自決しそこねて生き延び、やがて自分を捕らえた男・ヨルクに心を寄せていきます。
セツと同じく、強烈に偏った思想を刷り込まれたシンは、捕らえた敵国の軍医に心を奪われていき、どんどん人間らしくなっていき、ついに祖国と決別します。
天子と崇められながらその実、司祭の操り人形だったミコトは、敵国の皇帝に屈服し、神から人に戻っていきます。
合計３カップル。
すべからく、異国民同士のカップルです。
よろしい。
異文化交流は大いに結構。
自分と違う価値観に触れるのは視野を広げる上でもとても重要なことです。
そのきっかけに恋愛が絡むのもよくある話です。
まあ軍人メインのお話ですから、男の比率が高くなるのも致し方ないのかもしれませんしかし！
そろいも揃って国の上層部が男相手に恋に落ちてしまうとか！
とくに皇帝よ。ホントにそれで良いのか！？
青年王妃とか言ってる場合なの？
跡継ぎ残そうとかそういう、国のトップとしての義務的なことは……
と読みながらおろおろしたら、なんと作者が後書きで開き直っておられた。
血の近い家系から養子を取ってそれでOKのハズだけど、でもきっとその子も一緒に暮らしてるうちに近くにいる男に惚れちゃうねみたいなことを仰るわけですよ。
この国の皇統は案外早い段階で潰えるかもしれません。
そしてこの本のメインは6Pです。
あ、ページ数の事じゃないですよ、絡む人数のことですよ。
6人のくんずほずれつはなかなか見応え……じゃない、読み応えがございました。
まあみんな合意なのでおとなしいもんですよ。
しかし6人とかBL業界的にもギネスなんじゃないだろか。
↓WEB拍手です↓
アキミ
