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ボーイズラブ・レビュー
さていよいよ18巻です。
もう18冊も続いているのかと感慨もひとしおですが、後書きでシリーズ刊行から10年とあって、思わず自分の年から10引いてしまいました。
いやちょ、まだ制服着て学校通っとったで!!
そうですよー、BLだったけどカバーかけて(たまにかかってなかったことも)教室で貸し借りしてましたよ……そういえば。
戻りたいような戻りたくないような複雑な気分ですが、戻ったら確実に大学落ちるんでやっぱこのままで良いです。
ボーイズラブ業界の中でも異色の作品なのですほんとに。
そもそもあまりファンタジーが歓迎されない空気の中、バリバリ平行世界だの数百年前のイングランドにタイムトリップだのとてんこ盛りで、歴史も絡んできてて、しかもカップルがこれまで17冊に及ぶ分量を経てなお結ばれておりません、肉体的に。
それで売れ続けているのだから本当にすごいと思います。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
海斗を現代に無事送り返したものの、自らはウォルシンガムに囚われ、 牢獄の住人となってしまったジェフリー。 拷問で痛めつけられた親友を助けるベく、彼の右腕ナイジェルは奔走するが…!?
よーやく、よーやくカイトが現代での治療を終えて、追い縋る親友を振り切ってジェフリーのいるパラレルワールドに戻ってきます。
長かった……。
しかし。
そもそも今回はカイトの出番は最後にちょっとだけ。
18巻で走り回って頑張ったのはジェフリーの右腕にして親友、カイトに恋するもうひとりの男、ナイジェルでした。 とにかく、ジェフリーはウォルシンガムに捕まって死ぬほど痛めつけられてフラフラのぼろぼろです。
カイトも足かけ3冊ほど舞台を留守にしていましたので、ナイジェルは頑張らざるを得なかったのでした。
で、ジェフリーはフラフラのまま女王陛下も立ち会う御前裁判でなんとか反逆の疑いを晴らしますが、主に宗教面での罪状が無神論者の彼には否定しきれず、無罪放免には至りません。
状況は随分改善されましたがまだまだ厳しい戦いは続きそうです。
そんなこんなですから、カップルであるところのカイトとジェフリー、この巻に至ってもまだ再会できてません。
いやだってBLですけど!?
1冊の中にライトなのがひとつと最後にがっつりなのが入るのがセオリーと言っても過言ではないこのBL業界で! 18冊目に至ってもまだ!
いっぺんも最後までいたせていないなどと……っ!
最後までするどころか、そもそもここ3冊か4冊、ドタバタの中で別れて以降、顔すら合わせてませんし、さらにその中の数冊では時空を超えて別の場所にいましたからね!
この流れだと次の巻でもそんな色っぽいシーンにたどり着ける気がしません。
しませんけど早く新刊が読みたいです、せんせい……
このシリーズに関しては、もうあんまりボーイズラブ読んでる気がしないですね。
萌える余裕がないっつーか、確かにドキドキしてるけど、そのドキドキはトキメキじゃなくて動悸息切れとかそっちの方です間違いなく。
もうしばらくは心臓に良くないドキドキが続きそうな展開ですが、早く落ち着いて欲しい気分6割、終わって欲しくない気分4割です。
とりあえずなんとかしっかり完結させていただいて、しかる後に番外編でさんざんイチャイチャさせてほしいなーというのが正直な希望だったりします。
贅沢ですかね……
↓WEB拍手です↓
アキミ
ほんとにもう、命ギリギリ、心臓に悪いドキドキですよね。
今回のジェフリーなんてドキドキ通り越して、油抜けきっちゃって「待っててやれなくてすまないな」とか考えちゃってて、摩周湖のように透き通っちゃってますよ。攻なのに!
アキミさんの言うように、決着つけてもらって、外伝で二人のイチャイチャっていうの希望です。
幸せな二人が見たいです。