この1週間、仕事や何やらが鬼のよーに押し寄せてきて、予定外のトラブルがぽこぽこと雨後の竹の子のように乱立し、夜の夜中までパソコン様と仲良く戯れていたので、ほっとんど自宅で本が読めませんでした。
もうボーイズラブはおろか他の小説も、コミックスも触れてなくて、未開封の段ボールが自室に積まれていくばかりなのです。

カデンツァも枕元に飾ったまま。
手に取る元気もなく毎日お布団に入って10秒後くらいには、たぶん意識がなかったんじゃないかなと……。


で、それは自分で引き受けたお仕事で楽しくもあるし、勉強になるので良いんですが、三大欲求+αの生きる源たる読書欲がですね……満たされなさすぎて暴発寸前だったのですね。

そんなときに。
そんな表面張力ギリギリで踏ん張ってた私の鉄の理性が崩壊する事件が起きました。


松岡なつきさんの「FLESH&BLOOD17」が届いてしまったのです!

いやもう無理よね?
私の理性はカデンツァへの読書欲を抑えるのに精一杯ですよ。
そんなところに追い打ち掛けられたらもうどうしようもないよね?

でも仕事がおわんない。
ガッツリ休憩できるのは会社のお昼休みくらいです。
しかもいつもお昼を一緒に食べてる子はおやすみ。
しかも座席は異動に伴う席替えによって、割と目立たない奥の方に引っ越ししていました。
グラグラ揺れる理性と眠気の中で、欲望が頑張ったせいかカバー付きのF&Bは通勤バッグの中……。
いやもう無理でしょう!

……初めて会社において鉄の理性が熔解した瞬間でした。


読んじゃった、読んじゃった〜!

読んじゃったけどやっぱなんか落ち着かない!!
なんかあらゆるところから(ありもしない)視線を感じるのです!

「この子、会社でBL読んでるわ!」
「まあ恥ずかしい! 家に帰るまで待てないのかしら!?」

みたいな被害妄想と、なんとなく人の気配がいっぱいある場所ってこともあって、とにかく集中できないという残念さ。
電車ともまた違うこの周りの人がみんな同僚といういたたまれなさがMAXで大変でした。

でも鉄の理性はドロドロのままで、結局1時間がっつり読んじゃったけど。
おかげでうっかり昼食を食べ忘れるというおまけ付きでした。
私のチキンハートじゃ、会社でBLは読めるもんじゃないと実感……。

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