禁縛 (プラチナ文庫)禁縛 (プラチナ文庫)
剛 しいら 嵩梨 尚

フランス書院 2011-02-10
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ボーイズラブ・レビュー


今日の会議で私の予定がひとつ強制消去される運びとなり誠に遺憾です。
もう休暇届出してあったのに!
腹立つので会議だけ出て帰宅して積読消化に勤しむことにします。


ああ、私に縛りの技術があったら私欲にまみれてあいつとかこいつとか裸に剥いてガンガン縛って吊して痛めつけて、最後は写真撮影してばらまいてやるのに!!
(※ボーイズラブでは愛のないお仕置きは厳禁です念のため)

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


苦しんでる自分が好きなんだろ? 緊縛師の龍地のもとを歌舞伎役者の草矢が訪れる。梨園の御曹司である草矢は、縛られることへの欲望を秘めていたのだ。女形として美しくあることを求められる自分を縛り上げ、追い詰めて崩してくれる龍地を草矢は欲さずにはいられなかった。だが、肉体だけでなく、魂までも縛り包み込む絶対的な支配に恍惚となった草矢は、名門の柵からの解放と同時に龍地に縛りつけられ……。


BLジャンルのSM、好きなんですよー。
なかなか、お! って作品に巡り会えない上、公言したら確実友達減りそうなんですけど、好きなんだからしょーがない。

このお話もそうなんですけど、SがMを苛めるのがSMではないのです!
肉体的精神的に苦しい、その苦しみを相手から与えられることを望むのがMで、その要望に正しく応えて奉仕するのが真のSなのです!
書けば書くほど人が減っていく気がする!


そんなわけで、普段は女形として芸と名を背負って立つ梨園の御曹司である草矢は、ふとしたきっかけで縛られることを求める己に気付き、そのままどんどんはまっていきます。
受け入れる縄師も、仕事としての領域を踏み越えて草矢に接するようになっていきます。

実際、草矢は縛られたり吊されたりしてますが、このお話は精神面重視だったような印象でした。
もーちょっとねっとりじっくりじわじわと責めるシーンが続いてもよかったのになーという、珍しくエ口方面への欲求が不完全燃焼気味。
たぶん、表紙見て、しかも書くのが剛しいらさんだし、けっこう強烈なのがくる!! と身構えていたせいです。

若い2人の話も大変美味しかったのですが、個人的には師匠の昔話とか気になります。
伝説の縄師に惚れた男とかきっといますよー!!
薄くて高い本になっても良いから読みたい。

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