愛とは言えない 2 (B-BOY NOVELS)愛とは言えない 2 (B-BOY NOVELS)
榎田 尤利 町屋 はとこ

リブレ出版 2011-01
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ボーイズラブ・レビュー


後輩に捕獲されて午前中は前の部署の撮影ヘルプでした。
楽しいなー。
異動直前の企画はどうやらそこそこヒットしそうでやれやれ。
やはり古巣は懐かしいものです。
早く新しいところにも馴染まないと……。

さてコミックスと小説のコラボ作品続刊です。
小説の方は2か月連続で発行してきました。
コミックスと小説で世界観を共有してますが、カップリングが別になります。
愛とは言えない1/小説 恋とは呼べない/コミック)

受が好みというその一点のみで小説の方が気に入っているのですが、はてさて何冊で完結させていただけるのやら……

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


―猫の次でいいから、俺を好きになれよ。身体だけはつないだものの、とても恋人同士とは呼べない橘高とサガン。橘高からの熱烈アプローチが日々続くが、頑なに愛を拒むサガンには、まだなにか理由が?避けようとするほど橘高との距離が近づき、意識しないではいられないサガンだが…。孤独を癒し、ただ抱き合えればいいだけなのに―大人なぶんだけ素直になれない恋愛。心に届く珠玉のコラボ作vol.2。


落ちるか、落ちるか……!
トラウマ持ちでもう一生恋愛何かしないと決めちゃってるようなややこしい男が受なので、2冊目になっても話がなかなか進みません。
サガン、気持ちは分からんでもないが、ほんと面倒臭い男だな!

何しろ専攻が心理学で恋愛辛口エッセイとかでベストセラーになっちゃうような美形さんです。
学問に裏打ちされた屁理屈を……いや、屁理屈じゃないんかも知らんが、とにかく理詰めで逃げるし、相手が踏み込みすぎたら反撃しちゃう。
本人も心の奥の方では恋したいと思ってるんじゃないの、と思わせつつ、傾く気配がほとんどありません。
それどころかその反撃の威力たるや相当なもので、本気で口説きにかかってる攻と恋愛を重ねてハンマーで粉砕するレベルです。

始末に悪い受は度を超えたら嫌われちゃうんだからね!!

と思ってたら、さすがに凹んだ攻に、おまえは傲慢だよって言われてさすがに反省しておりました。

さあここで一気に話が進むか!?
と期待しながら読み進めたら、今度は攻の家のゴタゴタで口説く側がそれどころじゃなくなってしまうと言うじれったさ。
タイミングに見放されたとしか思えません。
そのあとも、おまえら中学生かよ、みたいなすれ違いもあり、恋愛面での目に見える成果がなかなか上がってこないのです。


なんか普段、惚れた、好きだ、ベッドに行こう!みたいな流れに慣れすぎてて、あれ、こんなに進まないの? と思ってしまう程度にテンプレの病に冒されている気分……。
これたぶん、起承転結の承の部分なんですよ。
次巻あたりでドカンとした展開があるに違いない。

なにしろこの巻でベッドでギシギシどころかキスまで封印しちゃった攻さんですからね。
自ら巨大な墓穴を掘ったことには感心しきりですが、あと1冊こんな状況が続いたら、さすがにタフな攻も泣いちゃうんじゃないかな。


2人とももういい大人で、恋愛だけ見てればいい青い時代はとっくに終わってて、あれこれ面倒な事情も絡んでいるとなったらそうサクサク話は進まないもの。
たまにはこんな焦らしプレイを楽しむのもオツなものです。

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