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山中 ヒコ

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山中 ヒコ

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ボーイズラブコミック・レビュー


色々と思うところあって、表現規制の話は今後、日記の方 で書いていこうかなと思います。

正月休み続行中の本日は夕方から東京に旅立って、明日、銀英伝の舞台を見ます。
そんで9日はインテです。
オタ充イェイ!!


さてエンドゲーム、完結しました。
すげー話でしたよ……!

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


好きになったのは、世界でいちばん優しくて残酷な人。
克哉(かつや)は親代わりの青年・透(とおる)に道ならぬ恋心を抱いていたが……?
無知で幸福だった日々の終わりへのカウントダウンが始まる。

「殺したのは、オレだ」
――衝撃の告白を聞いた克哉(かつや)は透を詰り、家を飛び出した。
透が母を殺したという事実より克哉を苦しめるのは、二人で過ごした幸せな日々が全て、
償いのための偽りだったかもしれないこと。
自暴自棄になって街をさまよう克哉だが、そこにある男の影が忍び寄り……?


親が事故で他界してしまったあと、親代わりに自分を引き取ってくれた透に恋してしまった克哉。
家族なのに、親子としてだけでは満足できなくなっていく少年の微妙な心。

そして、まだ幼いと言って良い養い子の恋心を恐れる透。


透の抱えている秘密はとても重くて、そう簡単には打ち明けられません。
そう。
克哉の母をひいた車に自分も乗っていたこと。
そしてその場を引きずられるようにして逃げてしまったこと。
罪滅ぼしもあって克哉を引き取ったこと……


そんな相手からの恋情をどうすればいいのか。
ましてや自分も惹かれていくなどとは。

どちらの心も揺れます。
地震大国ニッポンも真っ青のグラグラっぷりです。
それでも、訊かれれば事実を話すと決めていて、その通りに克哉に告白をして。

親としての自分も捨てきれず、恋心も殺せず。
結局最後は恋心の比重が大きくなっていきますが、その過程がかなり切なく苦しいのです。

抑圧されて歪んでいった黒田も哀しい。
1人の人生を奪いながら、正面から償うことから逃げた彼もまた、苦しむのです。


藻掻いて足掻いて、辿り着いた関係が幸せに繋がるものだったことは、素直に喜びたい。
傷だらけの恋ですけど、だからこそ大事なんだろうなと思います。

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