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ボーイズラブコミック・レビュー
就活の時にもっとちゃんと見ておけばよかったと思ったこと。
土日休みの有りや無しや!
あああ、土日休みかどうかは確認すべきだった。
毎週土曜日が来るたびに後悔しきりです。
家からの通勤時間とボーナスしか見てなかったよ……。
さて、英田さんは今回、小説とコミックスの2冊同時発売でした。
最近のボーイズラブは小説とコミックスの連動が流行なんでしょうか。
作画は山田ユギさんです。
なんつーゴージャスコラボでしょう!
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
「・・・抱いてよ。一度だけでいいんだ。いい思い出にするから」 ある雨の降る夜、椹木恭介は捨て猫と一緒にかつて自分が助けたことのある青年・春日柊也を拾った。 その日から、ふたりと一匹の同居生活が始まった。 他人を信じることができない柊也は椹木とも寝ることで関係を築こうとするが、椹木は愛情や信頼のないセックスを拒絶する。 ゆっくりと、少しずつだけれど、ふたりの関係が表れ始めたある日、柊也が再び椹木の前から姿を消してしまい!?
椹木×柊也のその後の物語 ノベルス:花片雪(はなびらゆき)同時発売!!
出会いが塀の中ですよ。
英田さんて、こういう閉鎖空間ものが得意な気がします。
DEADLOCKとかも面白かったしね!
外に出てから再び出会って……というお話です。
椹木はお務め完了後はカタギに戻ってまっとうに生きていますが、偶然、中で知り合った椹木を猫共々拾ってしまいます。
まあ、椹木に比べたら実年齢も精神年齢も子供ですよ。
猫を拾って、また捨てるぐらいなら優しくするなと忠告されても、その意味が分かりません。
冷たい雨の中で一晩過ごすよりマシだろ。
とか言っちゃう。
一度だけの優しさでもいいよ 優しくされないよりずっといい。
本当に無くすことを知っての台詞ならまた違うのかもですが、この子はまだ何もなくしてない……一度も手に入れてないから無くしようがなくて、手に入らないものに憧れているんですね。
子供だけに不器用だしアホだし、どうにも放っておけなかったんでしょう。
ほとんど成り行きで居候させて世話を焼いているうちに、いつの間にか惚れちゃった、という流れです。
理性では関わらない方が良いと分かっているのに、放っておけなかったという。
40手前のオヤジがころっといっちゃったんだからなー。
まだ幼いながら将来は立派な魔性の受になるに違いないぞ柊也!
子供ながら、椹木を真剣に好きになる柊也ですが、まだ子供なので好きな相手を盾に取られたら言いなりになるしかなくて、塀の中時代に手込めにされてた男に軟禁されてしまいます。
そして椹木は、側から柊也がいなくなってやっぱりあいつがいないと俺はダメだ……と悟るのでした。
なんで893さん絡みのお話になるとただの痴話喧嘩がドスまで持ち出す流血沙汰になるのか。
物騒で仕方ないですね。
さりげにやくざ時代の椹木の兄弟分が良い味出してます。
最後は予定調和の大団円ですが、この先のお話が小説になっているらしく、もちろん手元にあります。
これから読みます。
立て続けに絵と文章で同じ世界を味わえるというのは、なかなかに贅沢な気がします。
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アキミ