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ボーイズラブコミック・レビュー
1巻を読んだのがけっこう最近だったので、2巻はすぐ読めてラッキーでした。
3巻までの道が果てしなく遠いな……。
せめて予定通りに刊行されますように!
やっぱり2冊目読んでも大好きだ!!
ボーイズラブには珍しく、恋愛進行が大変ゆっくりです。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
日本に帰国した海棠晴と末っ子の零は、ついに兄弟4人で暮らすことに。だけど、突然の兄弟同居がそう簡単に上手くいくはずもなく…?
ついに始まった兄弟同居生活。
近くにいればそれだけ軋轢も生まれます。
好きだし愛してても、距離感が上手く掴めずに意図せず相手を傷つけることもある。
そうやって距離の取り方を覚えていくものだけど、彼らの場合は色々ややこしいのです。
まず兄弟(籍は一緒)。
でも血は繋がってない。
家族愛も強い。
そこに恋愛感情も交じってくる。
しかも受の弟の感覚が人という寄りむしろ犬。
最後のがねー、何か切ないというか。
犬って基本、飼い主が絶対なんですよね。
命令には従うし、疑わないし、とにかく飼い主のことが大好きなのです。
最大限、こちらの空気を読んでそれを優先させようとします。
なんかそういう、犬の忠節というか、直向きさと頑固な素直さを零からはとても感じるのですね。
たとえ裏切られてもこちらは信じてるから大丈夫、問題ない。
みたいな……。
一見、喧嘩してるように見えて実は喧嘩になっていなかったりします。
あとカナダの大自然に囲まれて裸足で狼と転げ回ってた半野生児少年は都会に適応するのになかなか苦労していてそのへんも可愛い。
上手く自動改札がくぐれずにピーピー鳴らしちゃうところとかね、キュン萌えです。
晴も、好きだっていうけど、その好きは100%恋愛じゃ絶対ない。
兄弟愛もけっこうな割合で混じってて、でも恋愛成分の方が多いって思ってるのです。
他人なら迷わずに済む部分で、2人ともずいぶん揺れているように見えます。
好きが溢れて苦しいね……。
晴はもちろん、あと2人の兄弟も大好きだし、すべての生活を家族中心に回しています。
ホスト辞めてカフェするって言い出したのに、夕飯作る時間には店締めなきゃ、って本気でやっちゃうのです。
そんなんでホントに暮らして行けると思ってんのか!
世の中舐めてんじゃねーぞ!!
でも普通に人に恵まれてなんとかなっちゃいそうで嫉妬で心が荒れ狂いそうです。
私も毎日定時退社してBLに溺れて生きていたい!
晴と零は、家族愛を乗り越えないと一緒にはなれないね……。
もちろん、全部が全部恋愛にならなくても良いんだろうけど、あれこれに折り合いをつけないと潰れてしまいそう。
好きとか愛とかの感情は重いからなあ。
頑張れと思いつつ次巻を待つ。
私の忍耐力頑張れー!
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アキミ