恋する遺伝子―嘘と誤解は恋のせい 小林 典雅 小椋 ムク 白泉社 2010-09-17 売り上げランキング : 842 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブ・レビュー
ええ……本日は月が大変美しいですね。
中秋の名月とはよく言ったもの。
夜の庭では蟋蟀が鳴いておりそろそろ秋の気配が濃厚となって参りました。
そんな秋の夜長に読んだボーイズラブは、ええ……。
スーパー空気読まない絶頂ネタBLでございました。
もちろん、すべて分かっていてチョイスした私の責任です。
前作「嘘と誤解は恋のせい」 のスピンオフとなっております。
……とにかくネタなナイスBLをお書きになる作家さんで、初っぱなにこのお話は厳しいと正直思うので、もし興味がわきましたら「美男の達人」あたりで度胸試しをなっさってからトライすることを、一腐女子しとして心からお勧めします。
ちなみに、誤解なきよう申し上げますが、
私は小林典雅さん大好きです。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文の代わりに裏表紙にある踏み絵を貼っておきます。
どうかご覚悟を。
1,男性が妊娠することを許容できる
2,それが攻であっても問題ない、むしろ惚れる
3,受はエロカワもいいけど、ツンデレもいい
4,『授乳プレイ』や『妊娠中S○X』も任せろ
5,大どんでん返しは娯楽作品の醍醐味だ
6,もともと小林典雅に正統派は期待していない
まんまそんな話です。
攻がその場のノリと勢いでファンだった劇作家の受精卵を受胎します。
ブタに移植培養した人工子宮が云々とか、やけにリアルで生々しい単語がそこここに飛び交っております。
海堂尊の医療小説ならともかくこれはボーイズラブで。
つまり男と男がキラキラファンタジー恋愛を繰り広げる妄想ワールドなわけで。
妊娠とか子宮とか、そんな単語とはもっとも縁遠いジャンルの小説のはずなのです。
しかし。
はずとつもりは常識の彼方。
お話はサクサク進み、攻は見事受胎。
なんとお腹の子の兄の家に転がりこんでその兄とBLな関係に落ち着いてしまうのです。
このカップリングを何と表現すればよいのでしょう。
受胎攻×胎児兄受
とかになるんでしょうか。
複雑すぎるだろ!!
前作のキャラも出てきて、しかもそろいも揃って普通に男の友人の受胎を受け入れて支援してるというものすごい設定です。
しかも。
大どんでん返しで、
「なーんちゃって、攻受胎は夢オチならぬ脚本オチでした」
という………っ!!!
さらに、後書きで作者本人が一言でトドメを刺してくれます。
以下引用。
題材がデリケートなものを含むので、いつもよりはっちゃけ度を抑えましたが
さあみんなで突っ込みましょう。
抑えてこれかよっ!?
私、前から薄々思っていたのですけれど、小林典雅さんはかの有名な「小説道場」で伝説となった「二番もあるんだぜ(by影人達の鎮魂歌)」の人の後継者になれる……っ!
この話のラストは賛否両論で否の方が多め? という印象ですが、私は開いた口から抜け出しそうな魂ごと笑いで全て飲み込んだ派です。
↓WEB拍手です↓
アキミ
なんかすごいBLですね・・・!
見てみたい気も・・・!(笑)
今日が書き込んだの初めてなんですが、
ここのサイト、いつも見させてもらってますv