薔薇の刻印 (SHYノベルス250) 夜光 花 奈良 千春 大洋図書 2010-08-30 売り上げランキング : 247 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブ・レビュー
表紙とタイトル買いです。
シリアスでファンタジーで薔薇で血でねっとりこってりな雰囲気のボーイズラブとかもう大好き。
BLというよりはちょっと耽美なJUNE寄りな気もします。
脊髄反射で手が伸びるレベルです。
黒赤金って色の組み合わせとか素敵ですよね!!
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
高校生の相馬啓は、よく不思議な夢を見る。薔薇の咲く庭と、自分に微笑みかける金髪の美貌の男。男は追いつめられ、自分に死を求めるのだ…その男は、啓が通う高校の美術講師とよく似ていた。彼は他の生徒には優しいのに啓にだけは冷たく、忌々しいものでも見るような視線を向けてくる。それなのに、彼がそばにいるだけで啓は不思議な高揚感に囚われてしまうのだ。ある放課後、怪我をした啓の手当てをしてくれた彼は、不可解な行動をとり―そしてその夜、啓の部屋を訪れた彼は、啓に強引に迫り!?守る者と、守られる者。薔薇を持つ男たちの運命の輪が回り始める―。
偽名を使って啓の側で彼を守っていた男。
こいつがキーパーソンです。
夢にも出てくるし現実にも存在する。
何か夢ではすごく深く愛されてるみたいなのに、現実世界では嫌われてる……
そして啓は彼がいるだけで気分が高揚する。
お前いったい何者やねん!
というキャラです。
たぶん、彼――レヴィンが攻。
レヴィンがもう不思議ちゃんすぎるのです。
突然、啓の自室に窓から不法侵入して押し倒して抵抗できないように押さえつけてキスとかやっちゃうんですよ。
そんで、
「俺を怖がるな」
って無茶振りする。
普通に怖いわ!!
というか一応先生だというのに生徒相手になにしてはるんですか。
奇行にもほどがあります。
で、押しかけて押し倒してキスして愛してるから怖がるなとか無茶苦茶言うクセに、学校では冷たいのです。
とにかくシリーズ1冊目なので状況説明多めですが個人的には説明とか好きなので楽しく読んでました。
啓は吸血鬼を倒せる唯一の血と能力を持っています。
能力に目覚めた啓を頂点に吸血鬼撲滅を目指す薔薇騎士団が存在していて、この集団は啓が成人するまでずっと日本で彼を守っていました。
啓の父は吸血鬼に殺されています。
当時、啓の父の守護者だったのがレヴィン。彼は守護対象を守れず、しかも吸血鬼に襲われて自分もほぼ不死である吸血鬼になってしまい、啓の父が殺されたことによって自分を殺せる人間がいなくなってしまいました。
啓が能力に目覚めたことによってレヴィンは自分を殺せる人間を得ます。
そして啓は、吸血鬼を滅ぼした暁には殺してやるから俺に協力しろ。と契約を持ちかける……。
こんな感じの流れなのですが、啓の成人までの保護者が可哀想なことになったり啓が健気に頑張って成長していく流れが好き。
ブラックシリアスです。
久しく見なかったなーこの手の雰囲気のボーイズラブ!
レヴィンは前代の守護者で、啓には啓の守護者がいるわけで、旧守護者VS現守護者の啓を巡る対決も見物だし、続きが大変待ち遠しいシリーズです。
帯には11月続刊と書いてありました。
……素直にこの数字を信じるには私、BLを問わずこの業界で裏切られ続けてますので、直近の情報が出るまで期待半分に用心しながら待つことにします。
長く待つコツは期待せず、半分記憶を封印することです……。
うっかり内容ごと封印しちゃっても、続きが出たときに再読すれば良いだけですからね!
↓WEB拍手です↓
アキミ