ドント・クライ・ベイビィドント・クライ・ベイビィ

新書館 2010-05-29
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ボーイズラブコミック・レビュー


ここのところ当たりのボーイズラブが続いて大変嬉しくホクホクでございます。
ここのところコミックスも結構楽しめるのが続いていて、後が怖いです。なんか槍とか降ってこなきゃいいけど……。

木下さんは、まず淡い感じの絵がそもそも好みで、お話も毎回かなりの確率で好きな雰囲気なのが多いので、新刊が出るたびに手が伸びてしまう作家さんです。
今回の表紙もステキ。
にゃんこがいるところとか特に。

以下ネタバレ妄想注意!



紹介文です。
製薬会社のMR・智は、不毛な恋ばかりしている。 恋人と別れたばかりのある日、智は仕事で獣医の藤堂に出会う。 なりゆきでゲイだと告白し、彼を挑発するものの、軽くかわされプライドを傷つけられる。 それなのに、行きずりの相手にケガをさせられた智は、 なぜか藤堂を頼ってしまい――? 大人のためのラブ・セラピー。


いやー、なりゆきで性的指向を告白というけど、なにもパンツ一丁の時に勢いで取引先に暴露しなくても……とこっちが心配になってしまったよ。
まさかこの出会いが恋愛に発展するとかねー。
世の中何があるかわかんないですね!

智くんは不毛な恋に疲れて、もう誰も信じない!
俺は野良猫さ……と言いますが、新しい飼い主に名乗りを上げた獣医さんは、

野良猫じゃなくて迷子になっちゃった飼い猫だ

って言うから、なんか読んでてストンと腑に落ちてしまいました。
そっかー、同じ一人でも、元々一人でいるのと、誰かからはぐれて一人になったのは違うよなーって。


なんか徐々に藤堂に惹かれていく智とか、動物だけじゃなくて人間まで癒しちゃう藤堂とか、全体が何かすごく優しい雰囲気のお話です。
智の超鈍感友人にはちびっとイラッとさせられましたが……。


無理に追い回すわけでも突き放すわけでもなくてちょっとずつ近づいていく二人がとても好き。
振られて、それでも君に幸あれ……と言いつつバッティングセンターで気持ちを紛らわせる藤堂が大好きだー!!

最終、ちゃんとくっついてくれて安心しました。
末永くお幸せに~!!

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