警視庁十三階にて警視庁十三階にて
春原 いずみ

徳間書店 2010-05-27
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ボーイズラブ・レビュー


朝の一発目にクロネコさんがお届けしてくれました。
春原さんの新刊です。
わーい!
医者ものが多い作家さんですが、今回は警察ものです。

ボーイズラブは職業ものが本当に多い。
色々なシチュエーションのあれやこれが読めるので大変楽しいです。
基本BLジャンルって、男が2人揃ってればある程度自由のきく部分が多いなーと思います。もちろん、NGも結構あるわけですが。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

仕事の失態から二階級降格、警視庁公安部に異動した綾瀬尚登。上司となったのは、徹底した能力至上主義の警視正・瑞木貴穂だ。綾瀬の冷徹で非情な知性を気に入る瑞木は、傲岸不遜で物言いも容赦がない。身内の捜査妨害も平気で行い、現場で厳しく指導する瑞木に、始めは反発していた綾瀬だけれど…!?公安エリート達が国益をかけて恋と諜報活動に暗躍する、エスピオナージLOVEロマン。


公安です。
対スパイの人々です。
情報戦とか大好き(春江一也さんのプラハの春とか上海クライシスとかも大好きだ!!)なのでインテリジェンスとか聞くとそれだけで心が躍ってしまいます。
公安エリート達が国益をかけて恋と諜報活動に暗躍するっつーアオリもなかなかぶっ飛んでてステキです。
恋と諜報活動が並列か! 男同士の恋に国益が絡むとか。
わくわくしますねー大丈夫かBL大国ニッポン!

今回は公安の上司攻と二階級降格のどさくさで公安に引っ張られた左遷美人受さんのお話です。
左遷で公安てすごいな!

とにかく、これまでトップエリートとして所轄から本庁まで先頭を駆け抜けてきた男が、初めて上司になった男に鼻面を引き回されます。
この自分がついて行くのが精一杯……という立場が新鮮な綾瀬。
公安のエリートとしてバリバリ現場で自分も動きながら指揮をする瑞木は、実は綾瀬に惚れていて割とざっくばらんかつ強引に口説きにかかります。

仕事で逸脱した行為を咎めるためのお仕置きがなんとゴー○ンという見事に公私混同な上司。
うわやっちゃったー。
しかも綾瀬はこれで三日間足腰立たないとか大変すぎる。
瑞木さん元気に絶倫だったんだね……。

なんだかんだで最初は振り回されっぱなしのついて行くのが精一杯だった綾瀬も、後半にはいるとけっこう瑞木と互角に渡り合えるようになってきて、やりとりも良い感じに楽しくなります。
幼なじみというか、小さいときに愛情を注いでくれた心の支えだった相手を捕まえる側になってしまった綾瀬はよく頑張ったよ……。
下手したら心が折れてしまうよこれ。
なんとか自分の中で決着を付けてくれて良かったです。
読んでてほっとしました。

一件落着の後、二人の関係も良い感じに収まってやれやれと言ったところでしょうか。

それにしても、綾瀬の下半身のスイッチを中途半端に押したままもうすぐ使えなくなるパスワードを渡して放置プレイって、結構やることえげつないなあ瑞木さん!
やることやってから新しく発行されたパスワード上げればそれですんだというのに!
そんで、スイッチ入れられたまま職場に戻って機密事項にアクセスした綾瀬さんもなかなか根性座ってます。
よく集中力が持ったなって。下半身と上半身を切り離して仕事が出来るってすばらしい……!

実にどっちもどっちな二人ですが、これからも丁々発止な感じで国益のためにしっかり働いていただきたいものです。

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