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杉原 理生

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ボーイズラブ・レビュー


小説の感想書くのは久しぶりな気がします。
バタバタしてると、がくっと更新する気がゲージダウンしちゃうんです。
ツイッターのゆるゆるで楽々なのにも、ちょっと流されちゃうし。
あれは楽しいというか、縛りが緩いので気楽なんですね~。
ボーイズラブ絡みのことも、そうじゃないこともごった煮で呟けるわけです。
日記より楽だし、このテキトーさがけっこう好きかもしれません。


さて、今回のは数少ない作家買いの作家さんの本で、楽しみにしていたのでした。
イラストもセブンデイズの人だし。
とっても良い感じです。


以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

「―妬いてるの?」フリーの映画ライターとして活躍している水原英之は、ある日、かつてひと月だけ一緒に暮らした笹塚遼と再会する。十年前、無口な子どもだった遼は、その頃の面影を残しながらも、印象的な青年へと変貌していた。けれど、遼は子どもの頃の経験から、誰も好きにならないと決めていた。でも、それでも遼は英之に惹かれていく。英之もまた遼にやましい思いを抱いていて…ひそかに、熱く、恋は生まれてくる―。


作中に静かなクラシックでも流れてそうな感じです。
静かなんですが退屈ではなくて読み終わるまで寝れなかったし。
↑夜中の2時頃読了。

なかなか珍しい恋愛のタイプで受は最初に恋愛する気なんかない!
と断言するくせに攻が好きで、もう昔から大好きで、再会してから好きだといわれて体の関係も拒まない……でも何故か好きだといわない。
過去のトラウマとか絡んでくるんですが、素直なのに実は素直じゃない密かに頑固な受に萌えておりました。

そこまで落ちたんだからもう認めちゃえよ!
半落ちどころじゃなく8割落ちなのに何でそこでブレーキ書けて踏みとどまっちゃうんだっ!!
という感じです。
最後にちゃんと落ちてくれて良かった。

8ミリフィルムとかが出てくるんですが、そっち方面はさっぱりなんですが、思い出として登場するのが、それで撮影された空だったり父が受を撮影した記録だったりします。
イメージは昔の映画。
カラカラと映画を映す機械なんかが回ってて、ノイズ混じりの映像がでてくるんですが、それがまた作中でいい味出してるのです。
特に受の父が撮ったフィルムの解釈というか、ストーリーが好き。
大好きな音楽を流してて、父は遊ぶ子供を見ていて、好きな曲なんだけど子供を夢中で眺めてるから音が耳に入らない……だから、レコードが回っているけどフィルムは無音、ていう感じなんですが、このくだりがすごく言いなーと思うのです。


あと、攻が受に、壊れないものなんか無いけど、だから壊れないように大切にしたいんだよ、みたいなことを言うところがすごく好きでした。

何となく読み終わった後に優しい気分になれる本でした。

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