麻酔科医は夢で乱される麻酔科医は夢で乱される
浅見 茉莉

アスキーメディアワークス 2009-11-07
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ボーイズラブ・レビュー


突然、2日連続で他府県に出張するハメになり無駄に疲れました。
しかも明後日も外に出なければならんかもしれないとかいったい何事。
普段、出張と言っても〆切ぎりぎりで校正出張とか印刷所で色校とかか、もしくは海外までどーんと行かされるかなんで、半端な中距離出張は初めてでした。
なんつーか、仕事自体はたいして大変じゃないんですが、営業部の手伝いだったので、山ほど社外の人間相手にお話&笑顔、慣れない業務内容に主に精神面で疲労。営業の人はすごいと心から思いました。


このお話に出てくる受は、睡眠障害なんですが、ほんと、ここ2日の私の眠気を分けてあげたいです。
絶対、朝まで熟睡できるから。


以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

「我慢なんてしなきゃいいんだ」人肌がないと眠れない麻酔科医・森田。バーを経営する久住と『添い寝』という名目でベッドに入るが、身体を淫らに撫でられ、強引に奪われてしまう。素肌で感じる、精悍でセクシーな男のめくるめく愛撫、熱い体温、甘い吐息。久住を受け入れ、せつなくときめき昂っていく心の理由とは…?ひそやかな夜に溶かされるロマンス、オール書き下ろしで登場。


眠れないけど、攻に抱きしめられた時だけ眠れる受!
なんつー美味しい設定なんでしょう。
心がトキメキます。

人を眠らせるのが仕事なのに自分は眠れないなんて因果なものです。
恋人が亡くなったショックで眠れなくなってしまうんですが、人が隣で添い寝してくれると眠れるわけです。
でも大の大人が添い寝だけはお願いしにくいから行き当たりばったりで裸の付き合いの後そのまま朝まで睡眠という、睡眠以外の健康上、大変よろしくない対処療法を敢行していたのです。そしてそれを攻に止められて諦め、ある時から攻に添い寝してもらうようになったと。

もちろん、攻が惚れた相手が隣で眠っているのです、据え膳食わぬはなんとやらで、遂に我慢できずに美味しく頂いてしまいます。
そこから何故か2人の気持ちはすれ違います。
お互い好きなのに、何故かすれ違うのです。

あいつが俺のことなんか好きなはずない、きっと外に女を捕まえに行く暇が内から俺で間に合わせたんだ……という自虐的指向に陥ってひとり凹んでいく受。
おちつけ。
いくら何でも、攻は引く手数多のナイスガイですよ。
どんだけ飢えたって、好きでもない男のケツを女の代わりになんかするわきゃねーだろ! そのくらいなら受が仕事行ってる間に適当にガス抜きするでしょうに!
なぜ、女の代わりに突っ込まれたと思いこむのかが不思議だぞ受よ。
逆に自意識過剰だと気づいてください。

なんとか誤解は解けて両思いになれてよかったですが……。


どーでも良いですが、睡眠障害の原因になった受の恋人のことを最初、なんの疑いもなく男だと信じていたら、途中で女だと発覚してびっくりしました。
そっか……最初の恋人は女だったのか。
なんか意外でしたが、男の恋人が女で、それを意外に感じる自分に乾いた笑いが止まりませんでした。

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