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ボーイズラブ・レビュー


同人誌です。
もう完結していますが、川原つばささんの商業作品・東京ナイトアウトの、もしかしたら主役より人気があったかもな華麗なる脇役、六本木金髪兄弟の兄がメインのお話です。
写真に写ってる彼です。

一樹・フレモント

いやもう私は彼が好きで好きで。
ボーイズラブの中じゃ、キャラだけだと彼はダントツです。
丸ごと1冊彼の話だと思うだけでうはうはですよ。

ファンクラブ会員の特典本で、夏コミの新刊にもなるみたいです。
なんかもう最早、説明されるまでコレがいつの年の特典なのかさっぱりですが、無事発行されてなによりでした。


とりあえず表紙でまずやられるわけです。
男のくせにピンクのストールと薔薇が似合うとか!
いったいどういう事かと思ってしまいます。
主役を差し置いてリトになっただけのことはあります。
良い感じのマット加工で、もうさすがとしか言えません。
ビバ一樹。

仕事でのあまりの修羅場に今週のジャンプすら買い逃した私を一瞬で立ち直らせる彼は偉大です。

以下ネタバレ妄想注意!

ぽつぽつ無料配布とかサイトとか色んな所に書かれた短編の加筆修正と書き下ろしでなかなかの分量の1冊です。
全部、一樹メインです。

届いたその日に感想書こうと思ってたのですが、もう1回読みたい、後もう1回この話だけ、あ、やばい眠い……ということを数回繰り返したらPCの出番が無くなってしまったのでした。

この作家さんはほんとによく再録の時に加筆修正するんですが、今回も例に漏れずたんまりと色々加わったり変わったりしておりました。
変わらんのは一樹さんの魔性の色気くらいのもんじゃないでしょうか。


自分でも大概、どうかと思うわけですが、だいたいどこが変わってどこが加わったとか、読む比べなくても普通に分かってしまうわけです。
どんだけ読み込んでるんだおまえ……。


この本の主役たる一樹さんは、なかなか波乱に満ちた人生を送っています。
まず、18歳、高校生の段階で本気で好きになってつきあった相手が41歳でバーテンの、男。その年の差、実に23歳。
大学に入学したらその男の家に入り浸り、年をごまかして夜の街に蝶々デビューを果たします。男も女もどっちもOKな一樹さんですが、本命は彼一人。
でも、その彼は色々と過去にやらかしていて、それに巻き込まれる一樹は攫われるはマワされるわと、かなりな目に遭います。
でもやっぱり好きなんですが、今度はその最愛の男が癌になって他界してしまいます。
その段階でもうズタボロなんですが、そこから何年もたって今度、新しくつきあうことになった男が、なんとその他界した男の息子でした。
うひゃー……。

もうなんという。
なんという親子どんぶり。
前もどっかの記事で書いた気がしますが、何回見返してもとんでもない経歴です。


ほんとになんとも、こんな男がいったいこの狭い日本のどこに落ちているのかと言いたくなります。


金持ちで美人で独身の、魔性の男。

いない、いないよこんな男!
でも好きなんだー。もうどーしようもないですね。


一樹さんの今と昔とがギュギューッとつまった1冊でした。
個人的には溶け落ちる夜が一番好き。
一樹さんがマフィアがらみの女を撃退するも、ずんとテンションがさがってしまい、ワイファンに心を助けてもらうお話。
意地を張る一樹さんも、それを強引だけど誠意を持って解きほぐす男も、いいんだなー。さすが城堂さんの息子だ。

桔梗の仕事仲間に毒花扱いされる一樹さんの話もなかなか楽しいし、ハロウィンの話は不思議であり得ない……と思うのに、やっぱり城堂さんを愛してる一樹さんが切なくて切なくてホロリときます。

そんで最後のシュガーペイン。
これがまた。
一樹さんの母親が絡んでくるんですが、かなりきました。
ワイファンが一樹さんの家にやってきて、家族ぐるみと付き合いになって、そのときにこっそり、一樹ママとワイファン約束をするのです。
ママはワイファンが一樹に惚れているとすぐに気づいたのですねー。女の勘はすごいっす。で、ワイファンは一樹さんを一生かけて守ると誓ったと。
その話を、ママの他界後にワイファンに聞かされるんですね。


いや~。愛されてますね一樹さん。
私も愛してるからねーっ!!

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