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神楽坂 あお

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ボーイズラブ・レビュー
しばらく間があきました。
と言うか前回更新から今まで、自分のパソコンすら立ち上げていませんでした。
こんなことは初めてかもしれません。
まぁ仕事はこの時期、毎年のようにアレなことになっているのですが、それに加えて我が家のわんこが一頭、突然倒れて瀕死のような状態になってしまい、ＰＣに触る余裕がなかったのでした。（今はちょっと回復。）

でも、精神安定剤のごとくボーイズラブとか他の本は寝る前に読んでいたのですが、けっこうな冊数を読んだはずなのですが、さて感想を……と思ったら、何と読んだ本のタイトルすら思い出せず、内容に至ってはカケラも残っていない、という脳みそお豆腐状態だった数日間の己を認識する羽目に。
……この１週間、私が作った仕事の原稿、本当に大丈夫なんだろうな……という一抹の不安を抱えつつ、色々衝撃的だった本の感想でも書きたいと思います。


いやまず何がスゴイって、表紙ですよ。
これ、本屋さんに平積まれていたとしても、まじまじとオビのアオリを読まないとボーイズラブだって気付けません。

しかし。

気付いた後でこの表紙を見たらどうでしょう。


黒バックに向かい合わせで皮を剥かれたバナナ２本


シュールです。
ひたすらシュールです。

さらに。

よーく、バナナの先端↓を観察してみましょう。
banana

なんか光ってるのがお分かりいただけると思います。


……いやあの。
まぁいいんですけど。
これはいったい、なんという隠喩法でしょうか。

ある意味、すっぽんぽんの受と攻が抱き合ってる方がマシなんじゃ……と、ちょっと遠い目になってしまったのでした。


以下ネタバレ妄想注意！

紹介文です。
主よ、こいつらに天罰を。「最強☆読書生活」ヒット記録更新!奇想と爆笑のBL“文学”!転校生はあっという間に恋の餌食、揺れる心と求める身体。だが、それだけじゃ終わらない―。

元はケータイ小説らしいです。
装丁はソフトカバーで単行本サイズですが、めくってみたら四方に余白がガッツリありまくりで改行も多く、これ普通に文庫サイズ出だせば良いんじゃないのかと思ってしまいました。
このサイズにしたら高いし持ちにくいしで良いことないんだけどな。

内容は、幽霊が見えちゃう霊感少年が、転校先で同級生に一目惚れされて押しまくられて最後は押し切られてしまう、というモノです。
昔懐かし学園もののノリです。
スパイスはファンタジー要素で、なんか万年発情期みたいな狼男が出てきたり神様候補が高校内でいがみ合ってたり、けっこうなドタバタパニックコメディです。
学校自体が人外生物の集まりだったというなかなか素敵なオチも付いてます。
霊感少年なんて可愛いもんだったわけですね。

どことなくサーモン（尾鮭さん）を思い出させる感じなんですが、彼女のが極彩色の絢爛豪華なジェットコースターだとしたら、この作品は遊園地でくるくる回ってる空中ブランコみたいな感じかなー。
スピード感はあるんですが、強烈なドキドキ・ワクワク感とか、萌えてんだか燃えてんだか良く分からないホット感とか、後読み終わった後の息切れとかの、サーモンパニック独特のあれこれはありません。まぁそんな本、まず滅多にないんですが。


とにかくノリと勢いは盛大にあって、楽しく読めます。爆笑はしませんでしたが。


しかし、この作品のインパクトは、間違いなく表紙が最大でございました。

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タグ ：
#ボーイズラブ（BL）