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ボーイズラブ・レビュー


上下巻の政治家攻ボーイズラブです。
旧版のほうが受が非道い目に遭うという話をあちこちで聞いて、旧版が読みたくなりました。
今度、頑張って探してみようと思います。

……とはいっても、この新装版もここ最近よんだボーイズラブの中では群を抜いて大概な扱いを受けておりましたが。
受がボロボロにされるのがダメな人は、ちょっとトラウマになるかもです。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。
養護施設で孤独に暮らしていた中野佑士は、セックスの相手をするかわりに不自由ない生活を手に入れる―そんな取引で代議士・秋津祥彰の養子となった。無垢な身体を開かれ蹂躙されながらも、どこかやさしい祥彰の腕に孤独だった佑士の心は癒されていく。祥彰との生活にも馴染み始めていたある時、佑士は祥彰の政敵に誘拐されてしまう。見知らぬ男達から輪姦・凌辱され、佑士は祥彰の政治生命を断つために嘘の証言を迫られるが…。

養父である代議士・秋津祥彰の政敵に誘拐され、輪姦・凌辱されつづけていた佑士は、祥彰の手によってようやく助け出された。しかし、ぎこちない祥彰の態度を誤解した佑士はこれ以上迷惑をかけたくないと家を出てしまい…。互いに相手を想いながらも擦れ違う、切ない恋を描いたスキャンダル・ラブ、遂に完結!捜査二課の城島高由が、政界の重鎮・久賀清匡に翻弄されるリスク・ラブ『プロローグ』に、佑士と祥彰の書き下ろし掌編も収録。


政治家の養子になって、夜毎ベッドでにゃんにゃんなコトになってしまった佑士。
でも、そこはそれ、この世界の受と攻のことですから、カラダから始まる関係だけどいやよいやよも好きのうち、お互い上手く愛情表現はできなくても心の中では両想い――となっていくわけです。
ツンデレと見せかけて実はかなり健気な受が、かなり好みです。


が。
お互いの愛情確認が終わる前に、なんと佑士は祥彰の政敵にさらわれ、監禁ゴー○ンの上脅迫材料としてビデオ撮影、そして用済みになるやちょっと人には見せられないソコとかココにボディピアスをあけられ、海外に売り飛ばされそうになります。
とりあえず、上巻の後半はひたすら佑士が痛々しいです。
物理的にも精神的にもかなりキてます。
読んでるこっちもけっこうダメージです。
旧版はこれよりヒドイのかと思うと、読みたくないような、怖いもの見たさで読みたいような複雑な気持ちです。

助け出された後も、お互いギクシャクしてしまい、なかなかゴールにたどり着きません。


しかも祥彰、実は作中で攻だけでなく受役もこなしてしまいます。
佑士絡みのあれこれの為に政治家の中でも強い影響力を持つ男に、
「じゃあ情報提供するから、お代は現物支給で!」というノリでおいしくいただかれてしまうわけです。
(なんか奥の部屋に布団とか敷いてあったりするんですよ、ふふふふ、腐……)

ハッピーエンドまでの道が半端なく険しい展開でした。
けっこう途中でめげかけましたが、しっかり最後まで読破。
個人的には受の葛藤より攻の葛藤の方が萌えました。

で、下巻の最後にあった政界の重鎮・久賀×刑事がかなり好みでどーしようかと思いました。しかも、その彼らの話が別に1冊出てると。
ムフフです。


いやー、なんにしても政治家って逞しいというか、色んな意味でタフ・ガイですね!

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