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宝井 理人

大洋図書 2009-06-01
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ボーイズラブ・レビュー


よーやく! 出た2冊目です。
1週間を書くのに3年です。

リアル世界の子たちが高校卒業しちゃうよ先生っ!

1冊目はじりじりゆらゆら、微妙な感情の変化とかそんなのが丁寧に描かれていて、よっし、次でこの二人がどう動くかな? と待ち焦がれた2巻。
これで完結ですが、やー、待った甲斐がありました。
1巻はそんなにむっちゃ好きって事もなかったんですが、2冊目を読んで併せるとかなり好きな作品でした。
2冊揃えてドナドナじゃない本棚に収納してあります。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
彼と彼の、 『恋人ごっこの一週間』、その結末は---!?
人を好きになるのって ほんと しんどい

高校三年の篠 弓弦は、 月曜日の一番最初に告白してきた相手と 必ずつきあい、週末に必ず別れると噂の後輩、 芹生冬至と一週間限定の恋人としてつきあっている。
月曜日 つきあうことになって、
火曜日 意識して、水曜日 近づいて、
木曜日 恋を自覚して──!
残されたのは三日間!!
一緒にいることが当たり前になったふたりだけど…
★「セブンデイズ―MONDAY→THURSDAY」に続く残りの3日間。

さて、恋の後半戦です。
毎度毎度、ウィークリーな彼女を好きになろうとするも、やっぱり無理だったからハイ次、ハイ次、とやっていた贅沢なのか可哀想なのかイマイチ微妙な少年、芹生は、今度は前半で相手を好きになってしまいました。
しかもその相手は2コ年上の男の先輩です。
でもその先輩は自分たちの関係を1週間限定だと頭から決めてかかってます。
これはたぶんに芹生の自業自得なんですが、それにしても篠はニブい。

かなり真っ正面から気恥ずかしいくらいの告白をされても気付きません。
鈍感さもここまで来たらちょっと腹立たしいくらいです。

この子達、相思相愛なのに、言葉足らずだったりでなかなか上手くコミュニケーションがとれず、ちょっとずつの差ですれ違い続けます。

じれったい!
マジで焦れます。でもきっとそこが良いんでしょうねー。
このハートフルなもどかしさがたまらん。


何とか最後、ばしっと篠が告白をキメて正しく意思の疎通がかないます。
めでたく両想い。
で、キス。

キス――。


…………キス。



で、終了
アダルトワールドには突入せず、ほんのりレモン味で物語が終了。
ええええ、先生、1話分書き忘れてやしませんか?
と思わず巻末を読み、そしてなんか汚れちゃった己を自覚してため息が。

爽やかさっぱり青春恋絵巻、良いじゃないか!
……でも同人でも良いし、ちょっとその、彼らの大人なあれこれも、ちょびっとでいいので見てみたいな……うん。

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