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オールトの雲 (新書館ディアプラス文庫)オールトの雲 (新書館ディアプラス文庫)
一穂 ミチ

新書館 2009-03-10
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ボーイズラブ・レビュー


2冊目の作品です。
でもこれの前に、Jガーデンで買った本を読んでいたので、正確には4冊目。
同人誌2冊は、前作の余韻みたいで嬉しかったけど、やっぱり文庫1冊分の分量がある方が嬉しいし、わくわくします。

同人誌でも2巻ってついた商業誌でも良いから、ぶあっついこの作品の続き、是非読みたいなぁ。


雪よ林檎の~も好きでしたが、こっちが上回りました。
どっちも好きですけど!
オールトの雲は、なんかこう、響いてくるものがあって。
やー、素敵でした。


どうでも良いですが、表紙のタイトル、カタカナの「ル」が独創性に富みすぎてて「ノ」と「レ」に見えてしまってちょっと笑えました。
で、「ト」が効果描写のキランに見えてきて。
オーノレ みたいな。 
……意味分かんないですね、すんません。
ブログで初めて絵文字使いました。
地味にテンション高いです、今。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
お姫様のような母親と一緒に太陽の前に現れた小さな王様―それが、流星だった。外国の血を引く繊細に整った容貌と、誇り高くまっすぐで、嘘やごまかしのない性格。そのせいで周囲から浮く彼をほうっておけず、いつだって側にいた。けれど、部活の合宿先で偶然会った流星は、太陽が知らない顔をしていて…。闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。その後の二人を描いた書き下ろし「真夜中の虹」も収録。

切ない。
切なくて愛しいような、なんか懐かしいような甘酸っぱい気持ちがわいてくるんですよね。
幼なじみで、ずっと近くにいて大好きでライクがいつの間にかラブに変わる。
……幼なじみ素敵すぎる!

ちょっと嫉妬したり、ずっと一緒にいたいのに、相手のこと考えて我慢したり、泣いたり、うわあ何かもうメッチャ眩しいわ。

流星って、台詞があんまりないのに、すごく太陽のことが好きだって何故か読めてしまうんですよ。
行間から愛が溢れてる感じって言うんでしょうか。
太陽は素直でまっすぐな可愛い少年です。
いや、彼ら同い年なんですけど。

流星は、淡々とかっこいい。
全然、表だって自己主張しないくせに意志は強い――もうすっげー好みです。


ずっと一緒にいて、流星が母の死をきっかけに父のいるハワイに移り住んで遠距離恋愛になって。
離れて初めて、一緒にいる時間の幸せさとか、相手の大切さとかを噛みしめた、みたいなくだりがあるんですが、なんかそれ、わかるわーって。
無くして初めて分かるって言ったらなんか後戻りできない感じですが……。
離れてる間は、次に会うときの喜びを大事に温める時間になるんだなーと思ったら、遠くにいてもがんばれる気がするんですよねきっと。


彼らが大学生になって日本で一緒に住み始めて、それで、長い休みに連れ立ってハワイに遊びに行ったりするんです。
いろいろと、彼らのその先を想像して楽しい気持ちになってます。
で、是非是非、文章になったやつを読みたいです。


長く書き続けてくれたら嬉しいなーと思います。

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