- ブログネタ:
- ボーイズラブ・レビュー に参加中!
オールトの雲 (新書館ディアプラス文庫) 一穂 ミチ 新書館 2009-03-10 売り上げランキング : 389 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブ・レビュー
2冊目の作品です。
でもこれの前に、Jガーデンで買った本を読んでいたので、正確には4冊目。
同人誌2冊は、前作の余韻みたいで嬉しかったけど、やっぱり文庫1冊分の分量がある方が嬉しいし、わくわくします。
同人誌でも2巻ってついた商業誌でも良いから、ぶあっついこの作品の続き、是非読みたいなぁ。
雪よ林檎の~も好きでしたが、こっちが上回りました。
どっちも好きですけど!
オールトの雲は、なんかこう、響いてくるものがあって。
やー、素敵でした。
どうでも良いですが、表紙のタイトル、カタカナの「ル」が独創性に富みすぎてて「ノ」と「レ」に見えてしまってちょっと笑えました。
で、「ト」が効果描写のキランに見えてきて。
オーノレ みたいな。
……意味分かんないですね、すんません。
ブログで初めて絵文字使いました。
地味にテンション高いです、今。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
お姫様のような母親と一緒に太陽の前に現れた小さな王様―それが、流星だった。外国の血を引く繊細に整った容貌と、誇り高くまっすぐで、嘘やごまかしのない性格。そのせいで周囲から浮く彼をほうっておけず、いつだって側にいた。けれど、部活の合宿先で偶然会った流星は、太陽が知らない顔をしていて…。闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。その後の二人を描いた書き下ろし「真夜中の虹」も収録。
切ない。
切なくて愛しいような、なんか懐かしいような甘酸っぱい気持ちがわいてくるんですよね。
幼なじみで、ずっと近くにいて大好きでライクがいつの間にかラブに変わる。
……幼なじみ素敵すぎる!
ちょっと嫉妬したり、ずっと一緒にいたいのに、相手のこと考えて我慢したり、泣いたり、うわあ何かもうメッチャ眩しいわ。
流星って、台詞があんまりないのに、すごく太陽のことが好きだって何故か読めてしまうんですよ。
行間から愛が溢れてる感じって言うんでしょうか。
太陽は素直でまっすぐな可愛い少年です。
いや、彼ら同い年なんですけど。
流星は、淡々とかっこいい。
全然、表だって自己主張しないくせに意志は強い――もうすっげー好みです。
ずっと一緒にいて、流星が母の死をきっかけに父のいるハワイに移り住んで遠距離恋愛になって。
離れて初めて、一緒にいる時間の幸せさとか、相手の大切さとかを噛みしめた、みたいなくだりがあるんですが、なんかそれ、わかるわーって。
無くして初めて分かるって言ったらなんか後戻りできない感じですが……。
離れてる間は、次に会うときの喜びを大事に温める時間になるんだなーと思ったら、遠くにいてもがんばれる気がするんですよねきっと。
彼らが大学生になって日本で一緒に住み始めて、それで、長い休みに連れ立ってハワイに遊びに行ったりするんです。
いろいろと、彼らのその先を想像して楽しい気持ちになってます。
で、是非是非、文章になったやつを読みたいです。
長く書き続けてくれたら嬉しいなーと思います。
↓WEB拍手です↓
アキミ
いつも勝手に覗かせていただいておりました。
(すみません!ストーカーみたいで。汗)今回アキミさんの「オールトの雲」のレビューを拝見させていただきとても嬉しくなってしまいコメントをしたくなりました。
太陽と流星がすごく愛しいですね。太陽は男らしく健やかな魂を持っていて。流星も不器用なんだけど太陽に対する秘めた熱い想いが伝わってきて。透明感があってともすればさらっと読めてしまいそうなんですが圧倒的な存在感がある文章がそうさせない。一穂さんはBL小説の作家さんの中でも際立って巧いですよね。出版業界もこんな作家さんを大切に育てて欲しいものです。(量産しなくて構いませんので一つの作品をじっくり丁寧に書いて欲しいです。環境を含めて)
今BL業界はどうなんでしょうか?いずれ書ける作家と書けない作家(量産してるけど作品レベルが低いという意味で「書けない」としました)で次第に淘汰される時代がくるのではないか…と思います。余談でしたね、失礼致しました。
私も続編が読みたいです!!太陽と流星が彗星のふるさと(流星のふるさととも解釈出来るのかな?)をハワイに見に行く瞬間をあれこれ想像してにやけてしまいます。
ちなみに初めて音読してみたいBL小説に出会いました!
(誰が聞くんでしょうか…)笑
それでは初対面なのに長文&駄文失礼致しました。