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裁かれる日まで裁かれる日まで
水無月さらら

徳間書店 2009-01-27
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ボーイズラブ・レビュー


ええ、ああ、うー……。

なんだ……地雷が3つも埋まってるってなんて。
いったい何の因果でこんなことに。

あれですね、萌と萎えは紙一重ってやつでしょうか。
着物も地下牢も義理の兄が相手も、結構ツボだったんですけども。
ううう。

作品の内容っつーか、むしろ読んだ自分がトラウマ抱えそうです。


以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。
仏師の一族・小野里家の養子だった長篠京也。家族、義兄たちと折り合いが悪かった京也は自立し、古美術商を営む。 ある日、彫刻家の義兄の個展に赴くが、そこにあったのは義弟・はなの作品だった。28歳という年より幼く、実の母親に舌を切られ話せない。 仏像以外は興味を示さないはなは、京也には昔と変わらない笑顔を向けてくる。実家の地下牢に幽閉されたはなを連れ出した京也は、小野里への恨みから、はなを犯してしまった過去を思い出し苦悩するが…。

なんと言うことでしょう。
読みたくなかったのに結局最後まで読んでしまいました。
もうヤダ、ぱたんと閉じてこの時間をなかったことにしたいと思うんですが、文庫本1冊、最後までいってしまいました。

なんかもう。
敵役の男で受を閉じ込めた張本人が一番まともなんじゃないかと思えてくるくらい、主役クラスの人々が生理的に駄目でした。
特に受。

育ちのせいだとか、周りの環境が云々とか、まぁいろいろあるんですが、だからってアンタ、やって良いことと悪いことはせめて学ぼうよ!
無垢だったら義兄の婚約者や自分の父親に殺鼠剤とか盛って許されんのか?
愛犬の舌とかハサミで切って、それで死なせちゃってもいいのか?
や、ダメだろ普通に考えて……凹

それを受け入れてしまったり、婚約者の四十九日も済まないうちに義弟とよろしくやっちゃう攻もだめ、最悪。


シリアス・ラブっていうか、なんだろう、そんなんじゃない気がします。
ブラック入りすぎです。
いや、もっとドロドロしてて真っ黒で泥沼修羅場な小説も読みますが、これはないですわ。
何がいかんかったのかイマイチ自分の中で理解できないんですが、受攻両方ともなんか気味が悪いんですよね、うううっ。

受、無垢な天才とか言ったら聞こえはいいですが、ナチュラルに狂ってるんですよ。
なんかもう、ホラーなんです。
あたりまえだと思ってる感情が共有できない相手って怖いっす。


たぶん、はまる人ははまる、と思います。
でも個人的には黒歴史に放り込んでなかったことにしたい1冊でした……。
水無月さんのギャグ本を発掘してリハビリしようと思います。

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