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椹野 道流

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ボーイズラブ・レビュー


表紙からして人外モノです。
ネコ耳なのにちっとも可愛くない攻がカメラ目線で読者を挑発してます。
そして着物姿の眼鏡受。

オビには、

「まいど、猫です」

と、なぜか大阪弁の自己紹介が。
その下に、「心を癒す優しい恋」

なんか、カオスな予感がしました。


以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。
トラウマから他人と接することに怯える小説家の斎藤和は、ある夏の日、暑さにへばっていた黒猫を介抱した。以来通ってくるその猫・クロスケとのささやかな交流に安らぎを覚える和の前に、突如、猫耳尻尾付きの全裸男が現れる。自らをクロスケだと主張する彼は猫神様で、恩返しにきたという。仰天したまま押し倒され、気持ちいい恩返しをされてしまった和。ずっと傍にいると約束してくれたクロスケの温もりに包まれ、固く閉ざしていた心が癒されていき…。

野良猫が迷い込んできたと思っていたら、なんかそのにゃんこが人間の姿になって夜に訪ねてきた!
しかもすっぽんぽんで

それだけでもう、かなりの衝撃だと思ううんですが、それ以前にそもそもこの猫。
イラストを見るにどー考えても猫のサイズとちゃいます。
このサイズで猫を名乗るのはちょっと厚かましいんじゃないかなぁ。
大山猫くらいですよ、たぶん。

フラフラで迷い込んできた猫の看病しただけのつもりだったのに、なとその猫が人間になって恩返しにやってくるのです。
鶴じゃあるまいに!
と思っていたら、あろうことか受を押し倒しはじめた猫男。
え、え、恩返しに来たんじゃなかったの!?

猫の恩返しってゴー○ンなのか!!?

猫を助けて、その報いがオスで獣な生き物においしく頂かれるとか、これはあれですね、踏んだり蹴ったりってやつ。


この猫は実はただの猫じゃなくて、人に化けることが出来る化け猫……じゃない、猫神様だったのですが……。
神様、とりあえず落ち着いて。

いくら気持ちの良いことでも本人の了解無くコトを進めたら、恩返しどころか犯罪です。
とりあえず、最後までいかなくて良かったですが。
相手を思いやって自分の性衝動を押さえ込む猫って! さすがは神様と感心すべきなんでしょうか。


なんにせよ、人型の時の最悪なファーストコンタクトを経て、ちょっとずつ距離を縮めていく一人と一匹。
猫神様の協力の下、人間恐怖症を克服すべく頑張る受。
仕事しすぎでぶっ倒れた受を助ける為に神様の掟を破って封印されちゃった猫神様。


……なかなかにドラマチックな展開です。
なのに、あんまり劇的な感じはなく、おーおー、そうなるか、えがったえがった!
みたいな雰囲気が漂いまくってます。
心配しなくても、心臓にキリキリ来る怒濤の苦難とか、強烈な悲劇、みたいなのはありません。体力がない時に読んでも大丈夫です。


でもなー。
相手は猫ですよ。
人間になっても耳としっぽは、しまうのが大変だから出しっぱなしな神様。
股の間にぶらぶらしてるアレは、ちゃんと人間仕様になってるんでしょうか。
なってなかったら阿鼻叫喚の大惨事だよなーと、色気もへったくれもないことを考えながら肌色シーンを読んでおりました。

ラストは綺麗に丸く収まってめでたしめでたし。
ほのぼのと良い感じで終わったのでした。

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