狼王―運命のつがい (リンクスロマンス)狼王―運命のつがい (リンクスロマンス)
剛 しいら

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ボーイズラブ・レビュー


新年に向けて準備万端整えた大量のボーイズラブを片手に、至福の寝正月真っ最中です。いやー、1日中好きに読書が出来るなんて幸せ!
旅行の予定がつぶれたのはちょっと残念ですが、それに代わる楽しみというのはあるものですね!

狼伯爵―永久のつがいと同設定・時代違いのシリーズ2冊目。
今度は時代を股に掛けた人狼の恋物語です。
舞台はエジプトやらアメリカ、ヨーロッパとかその辺です。

ツンデレ受に萌っ!

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

勇猛な戦いぶりで恐れられているスペイン王の異母兄・アナシス。オスマン帝国に囚われた魅惑の歌声を持つガレーシャが同族の人狼だと気付き、番にするべく略奪する。一目で恋に落ちた彼と体を噛み合えば甘美な衝撃が貫き、番の証である“同調”によって身も心も繋がったかと思えた。だが幾ら愛を囁いても、生神として崇められて育ったがゆえ俗情に疎いガレーシャの心が掴めない。その隙を突くかのように、人狼ハンターの銀弾がガレーシャを襲い…。

オスマン帝国のスルタンに、貞操帯付きで献上されそうになっていた人狼の受は、その直前に同族の雄に救出されます。
でもまぁ、助けられたのはいいんですが、助けてくれた相手が狼なだけあって、そのまましっかりおいしく頂かれてしまうわけですが。
これじゃ送り狼――じゃない、助け狼ですね。

元々、この受・ガレーシャは、生まれたときから生神として大事に大事に真綿でくるむようにして育てられていたので、人に傅かれることに慣れまくってます。
慣れるというか、もう生活の全てに人の手の助けが入るのが空気のように自然になっている感じです。
狼大公として周りからおそれられているはずの攻も、平気で当然のように顎で使ってます。


そしてなんかすごくツボにはまった女王様台詞。

「私がアナシスを殴ったからといって、アナシスが私を殴ったら許さない」

思いっきり尻に敷かれている狼大公。
多分こいつの属性は隠れMと見て間違いありません。


大元が人狼×生神の人狼なので、受が強いです。
気も強いですが、なんかこう俗世に疎いというか俗事に対する関心が狼大公より薄いというか。
体の相性はバッチリでも、なかなか心から分かり合えません。
紆余曲折の末、ガレーシャが素直に「愛してる」と言えるまでに、なんと400年。 人間なら白骨化っつーか、時代が二つ三つ入れ替わるくらいの年月です。
気が長いにも程がありますね。
で、500年が平均寿命の彼らは、

あと100年しかない

いや、あと100年あると考えよう

と、ものすごい感覚の会話をなさって下さいます。
一生そうやっていちゃついていればいいと思います。

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