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六青 みつみ

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ボーイズラブ・レビュー


昨日、突然ネットに繋がらなくなって真っ青になっておりました。
暖房器具の出し始めで、立て続けに2回もブレーカー落とした報いでしょうか。
ルータだのケーブルだのをあれこれ弄って復活させたのがついさっき。
やー、マジで肝が冷えました。
あわやケーブル買い換えて配線やり直し(私の自室は離れなので、ものすごく長いケーブルを母屋から無理矢理引っ張ってる)かと。
何とか元に戻って良かった……でもルータの差し込み口はひとつ死んだかも。とほほ。

で、私が冷や汗垂れ流す直前に読んでたのがこれ。
なんか相変わらずというか昔からというか、この作家さんはホントに痛いのが好きなのね……。涙出そうですよ、まったく。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

幼い頃に親友のライオネルに救われ、身も心も尽くしていたカレスは、彼に同性の恋人ができたことで、初めて自分の想いに気づく。遅すぎた恋の自覚に苦しみながら、懸命に彼の片腕としてカレスは政務に励んでいた。だがある夜、胸の痛みに耐えかねて酒場に出向いたカレスは、暴漢に絡まれたところを山賊のような男・ガルドランに助けられる。カレスは酔った勢いで抱かれ、肉体を責められるその行為に奇妙な慰めを見出すが…。『光の螺旋』シリーズ第三弾。

粗筋読むまでこれがシリーズモノの第三弾だと気付きませんでした。

そーか、シリーズだったのか。
そう言えば世界観は似てるな……。
もしかしたら脇のキャラとかで登場人物も被ってたりするんだろうか。
大したシワのない脳みそなもので、細かいところはまったく覚えられないため、まったく独立したお話として読んでおりました。
おそらく、初めてこの作品を読んでも前の話を知らないから困ることってないと思います、たぶん。

光の螺旋シリーズというより激痛第三弾と言った方が正しいような気もする本作。

自虐と嫉妬と片想いに狂って堕ちていく受のお話です。
心も痛いが身体も痛い。
たまたま出会った公爵の肩書きを持つ男から与えられる痛みに酔って、公爵にも頼れなくなったらついに自分で自分を傷つけはじめます。

これはなんつーか、正しいSMプレイではないです。
公爵は気は進まないながらも頑張ってSやってますが、受け手の方がもうダメです。
なにしろホントに痛いのが好きなわけではなくて、自分を罰する為に痛みを求めてるので基本的に楽しくないのです。
プレイと呼ぶには双方が楽しめないと……。
どっちも楽しめないとかもうアウトアウトっ!

それにしても、受の片恋相手・ライオネル。
鈍感もここまで来たら罪ですわ。
ほんとにまったく! 自分に向けられる恋情に気付かずに家族としてカレスを扱ってしまうんですから、もうどーしようもないです。
いくら自分が愛した相手が一番とはいえ、ここまで自分に向けられる感情に鈍感で大丈夫なんでしょーか。


お陰様で、カレスをいつの間にか本気で好きになっていた公爵が気付いた時には、カレスの精神はぶっ壊れておりました
もうリアルに崩壊してます。
しかも回復する前に話が終わってしまいました。


受が廃人寸前のまま終了。


や、ちょ、ええええええええええええっ!?
ここで終わりですか、こんな微かな希望だけ残して終わりってそれどー言うことッスか!
うん、こっちがちょっとどーにかなりそうですふふふふふ。

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