硝子の騎士 アーサーズ・ガーディアン硝子の騎士 アーサーズ・ガーディアン
Unit Vanilla

大洋図書 2008-09-27
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ボーイズラブ・レビュー


だからひちわゆかせんせーの単独新刊はいつ読めるんかなーと。
他3人の作家さんは、このユニット以外でも本が出てるわけですが、ひちわさん、プラクティスの2巻とかその辺、どーなってるんでしょうか。
ううう。
この3rdプロジェクトは1人1冊担当なんですって。
ということは、どれか1冊は単独新刊と言えるってことか……。
(でもプロット立てた人と執筆する人が違うという罠もあるかもで。ううう、微妙だ)

今回は「アーサーズ・ガーディアン」という巨大な便利屋さん組織が共通テーマらしいです。組織理念はなんと恒久的な世界平和
白々しいを通り越して、壮大すぎてちょっとどう反応したらいいのか分かりません。
超絶金持ちのアーサーが設立した組織だそうです。
経費は使い放題だそうです。
そのそも依頼に際して料金は発生しないそうです。
つまり無料。
タダ。


立派な金持ちの道楽ですね。


以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

素直で眼鏡が大好きな大学生・柚木双葉は、父の知人を日本へ案内するため、留学先のパリで空港で向かっていた。 どんな人が来るんだろう? 緊張する双葉の前に現れたのは、眼鏡のよく似合う美貌の男・高嶺だった。 日本へ向かうプライベートジェットに乗った双葉だったが、目を覚ましたとき、 そこは三方に崖に、もう一方を海に囲まれた屋敷の一室だった! 逃げだすことのできない空間で高嶺と双葉、ふたりきりの生活が始るのだが・・・

【アーサーズガーディアン】とは

世界的な大富豪である故アーサー・ブラックフォード卿の遺志を継ぎ 「世界平和は足許から」を理念に活動するスペシャリスト集団。 アーサーの理念に共感し、契約を結んだ『守護天使(ガーディアン)』たちの使命はただひとつ。
アーサーに救いを求める人々に手を差し伸べること・・・。


湯水のごとく注がれる経費と人的資源。
プライベートジェットに断崖絶壁の中腹に移築した洋館、非常時に備えて待機する豪華船舶、崖の洞窟で管理監督するスタッフ。

それらはすべて、1人の少年の眼鏡嫌いを直すために用意された舞台


最初に思った。

こいつらアホや。

しかもその眼鏡嫌いを直す基本方針が、

「世の中には裸眼の天使も眼鏡の悪魔も存在すると分からせる」

ときた時に確信。


金がもったいない。


双葉パパ、悪いこといわんからいくばくかのお金払って優秀なカウンセラー雇った方が良いよ。ホント、息子さんの為だから。
よく言うでしょ、タダほど高いモノはないって!!


というかさ、金持ちのボンの眼鏡嫌いを直すことが恒久的な世界平和にどう貢献するのかがわからん。
どんな理屈をこねくったところで無理だろ、いや無理とか以前に関連性がないだろうと。まだあれだ、攻の友人の国境無き医師団に資金援助した方が平和に貢献できる、間違いない。

ええと、Unit Vanillaの皆さんの仰るとおり、立派なコメディです。
ツッコミどころ満載過ぎます。


しかもミッション遂行に当たって見習いガーディアンが対象少年と恋に落ちてしまいました。いやそうなると知っていた。
だってボーイズラブで男が二人、一緒に暮らしたらカップルになるしかないし。
しかし、まあ、プロとしてはどうかと思われます。


眼鏡嫌いを治した息子が裸眼の恋人(男)を連れてきたら、パパは間違いなく卒倒することでしょう
そして悟るに違いありません。

タダほど高いモノはないと。



そして、絶対考えてしまうのが、これ書いたの誰??
ということ。
うううーん、予想しても答えが出る訳じゃないから無駄なんだけどやってしまう。
たぶんこれは岩本薫さんかなぁ。和泉さんかも……とは思ったけど、ひちわさんではないし木原さんも違う気がしたのでした。

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