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緑の記憶緑の記憶
剛 しいら

笠倉出版社 2008-02
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ボーイズラブ・レビュー


とりあえずだ。
続き物なら続き物だとどっかに明記して欲しい……。
シリーズ名が入ってるわけでもなし、裏に第○弾とかあるわけでもなし。
帯とかあらすじとかじっくり読んだら、まぁ続き物なんだろうな、と思うんですが、本屋さんでそんなまじまじと色々細かく見ないんですよね。
↑なんか販売戦略にはめられてる気がする。
私は遡ってシリーズ読むの嫌いなんですよう。
最初から読みたいのです。

なんか冒頭で嫌な予感はしてたんですよね。
ものすごい説明っぽい場面が続いて、しかもその説明ってのが二人の関係に関するあれこれだったもんだから、こりゃヤバイかも、と。
そしたら案の定、3冊目で5年ぶりの新刊だったとか。

そーだよな……前の方読んでる人だって、5年ブランクが空いたら色々忘れるよな。

しかも買おうと思ったらアマゾンで千円超えてるし。
くそ、品切れだからって足元見やがってから。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

「私は―君が大人になるのを待ってたんだ」美貌の臨床心理士・如月東栄は、10歳年下の恋人・佐々木洸太に愛され、平和であたたかな同居生活を送っていた。仕事に関しては天才的だが、生活に必要な能力は悉く欠如している如月をさりげなく支える佐々木。恋することに不器用だった如月も彼に応え、ふたりの関係は着実に深まっていた。しかし、そんな彼らの前に、ひとりの心に傷を抱えた少年が現れて―。

なにしろ既にできあがってラブラブのカップルが主役ですから、すれ違ったり片想いで悶々としたりという、ハラハラドキドキは無いです。
もう皆無というか絶無というか。
なんかこう、両想いになってからのフジミカップルを思わせる夫婦生活が営まれているわけです。

いやだからね、そこに至るあれこれをこそ私は読みたいのよっ!!

と、途中で何度拳を握ったことでしょう。
時々覗く過去のエピソードとかを見るに、すごく好みっぽいんです。
トラウマ持ちの攻が大人の受に癒されて云々という流れは、たぶんツボにはまると思うんですよね。

だって、

「私は――君が大人になるのを待ってたんだ」

という受の台詞だけ見て購入を決めたんです。
表紙は二人とも着衣だし、良いじゃん! と。

これを読みながら、心は彼らの過去に飛びまくりです。
今回のキーパーソンっぽい心に傷を抱えた拒食症の少年の一人称シーンは、若干目が滑り気味でした。

なんか1冊かけて過去編読みなよ、なっ!! と口説かれた気分。
きっと前半2冊を読んでいたら、この作品は幸せな後日談として楽しめたんだろうなぁ。
水と炎、探索本一覧に付け加えて早めに読みたいと思います。

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