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ボーイズラブ・レビュー


忘れられないボーイズラブその2。

切ないっつーか重いっつーか……濃い?
お好みに合わせて希釈して下さいといわんばかりの濃厚さでございました。

でもこのシリアスさは嫌いではないです。
最後に救われてるからまぁいいか、と思う部分も多少あります。
まぁ少なくとも明るくラリパッパなお話ではありませんでした。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

恋人だった了のもとから逃げ出して四年―。直樹は住む所を転々とし、まるで逃亡者のような生活を送っていた。自分が幼い頃に犯してしまった罪を了にだけは知られたくない。ばれて軽蔑され、嫌われるのが怖い。そんな直樹の思いとは裏腹に残酷な運命は二人を再び引き合わせてしまう。四年前と少しも変わっていない了の甘く激しい求愛と、決して知られてはいけない罪の意識に、直樹は次第に追いつめられてゆく…。妖しく危ういセンシティブラブロマンス。


何が重かったって、受が幼い頃犯した(と信じている)罪の内容です。
なんと、友達の姉を川遊びに誘ったら、そのおねーさんが溺れてしまったのです。
で、動かなくなった人間は埋めてあげないと!
ということで、なんと山に運び込んで埋めてしまったという……。

いやそれ、若干というか激しく法に触れてませんか、という正真正銘のヤバイ過去です。

そして、その姉の弟に告白され、罪悪感から断り切れず付き合うに至るも、結局耐えきれず逃亡する受。
いやもうなんか滅茶苦茶です。

つーかね。
罪悪感だけで男同士で身体を重ねられるもんなんですか。
もしそうなら我慢強いにもほどがあるだろ!! と。

結局のところ、受も攻のことが好きだったんですよね。
でも、そうと気付いたいない時に告白され、彼の姉のことへの罪悪感から断れずにつきあい始め、自分の気持ちと向き合う余裕もなく色々こんがらがったまま逃げてしまったわけです。

色々なことが片付くまでに実に4年。
長いよ……。
早く勇気を出していれば、あのお姉さんは溺れたのではなく持病の発作でなくなっていて、とっくに埋められた山から掘り出されて埋葬されていて、すべて片付いていたと教えてもらえたんですよね。
でもまぁ、確かにコレはそう簡単には言い出せないわな。
最終的に全部が明らかになって読んでるこっちの肩の荷もおりました。
やれやれです。

で。
いろいろ捩れていた感情がようやく解れて、ラブラブハッピーエンドに落ち着くわけですが、このお話、重くてシリアスだけど肌色シーンはきっちり抜かりなく標準装備以上のサービスが提供されておりました。

バリエーションも豊かで、まず扉絵ではシャワーをかけられつつ風呂場で合体(扉なので当然のようにフルカラー)、中盤、お互い酒に酔った勢いで一発、クライマックス直前、嫉妬に駆られた攻が強○、ラスト、すべてが解決した後で幸せな未来をお互い肌色のまま約束。

いやいや、ごちそうさまでした。

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