Love mode (1) 志水 ゆき 青磁ビブロス 1996-09 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブコミック・レビュー
物理的な時間があっても精神的に余裕がないとなかなか物事が上手く進まないものですな……。なんかちょっと病んでるみたいなのでパーッと幸せになれそうなボーイズラブを読み返そうと思って本棚をひっくっりかえしてみました。
あー、誰が掃除するんでしょうなぁ。
さて、今となっては是 -ZE- シリーズの方が知られているかもしれない志水ゆきさんの前作、LOVE MODEシリーズです。
是も楽しく読んでいるんですが、個人的にはLOVE MODEのほうが好きなのです。
そもそも設定がもう……ボーイズラブのためにあるような王道を馬で一直線に突っ走っているというかベタベタというか。
舞台が男同士専門の秘密デートクラブなんですよっ!!
政治家や大企業の重役クラス、有名売れっ子モデル、はてはどこぞの国の王族まで会員に持つ、スペシャルなホストを取りそろえた秘密デートクラブなんです。
こんなにステキ設定なのに、内容は基本シリアスなのです。
ちなみに表紙も手に取りやすい安全設計。
これこそ新装版で出せばいいのにと思っています。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
僕らの恋はカラダから始まった!? デートクラブNO.1の「いずみ」と間違われ、不運にも(?)高宮に犯されてしまった和泉。しかも高宮に本気でホレられてしまい…!? 二人の熱~い夜の描き下ろしもHOT&HARDで充実度200%!!
ああ、なんと言えば良いんでしょう。
少女漫画的古典表現で言うところの、「きゃー遅刻しちゃうっ!!」とヒロインが食パンくわえてダッシュしていたらそこの角で噂の転校生と正面衝突して…――のボーイズラブバージョン?
友達に女紹介してやるよと言われて待ち合わせていたら、なんの偶然か男同士専門のデートクラブのホストと間違えられて、なぜか男とデートすることになっていたいずみくん。
いやね、そこでおかしいと思って友達に問い合わせようよ。
なぜこの異様な状況に流されるんだ!?
キレイ系のお姉さんだと思ったのに可愛い系の女の子がやって来たレベルの違和感ならスルーしても実害はないでしょうがね。
女が来ると思ったのに男が来たら明らかにヘンでしょ!?
しかもしっかり男とのデートを楽しむいずみくん。
ディナーを奢ってもらいながら、のんきに「兄貴がいたらこんな感じかも」とか夢見ちゃってるいずみくん。
この後酒に酔ったところをホテルに連れ込まれておいしく頂かれるなんて、ちらりとも思わなかったことでしょう。
呆然としているウチに最後まできっちりすまされ、当然のようにギャラを渡されるに至ってようやく我に返るいずみくん。(遅すぎだって!)
で、すべてが終わった後に猛抗議された高宮さん(攻)は、
「え、まさか……」
みたいな顔になりながらも事実確認→勘違いでした……。
いやなんつーの?
これはそれ、いずみくんの自業自得ですよね?
お金払って、待ち合わせの場所で目印の薔薇もって座ってたはずの「いずみ(源氏名)」を紳士的にデートでエスコートしてホテルで致しちゃった高宮さんは悪くないよね!?
最初に確認せずについて行ったいずみくんが悪い、と思うんですけど。
裁判やったら負けちゃうのかなーそれは可哀想だよなー。うーん。
まぁこんなどーしようもない勘違いが出会いな訳ですが、紆余曲折を経てくっついてラブラブになります。
で、最初の合意エッチでのこと。
媚薬入りのチョコをうっかり食べてしまった勢いで行為に至ったいずみくんは、
「俺は、今までセッ○スは 男でも女でも ただしたいとか、気持ちイイとか、 そうゆうことでするんだとずっと思ってた でもちがうんだ。好きだから 好きだからするんだ」
とか即席ポエマーになってしまいます。
媚薬で頭朦朧としてほとんどやけくそでOKしたとは思えない女々しさ加減です。
だいたい、半分くらいは媚薬に誘発された性欲から「ホモでもいいや」ってなったクセに色々美化しすぎですよいずみくん。
まぁ、面白かったらなんでも良いんですけど。
↓WEB拍手です↓
アキミ