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ボーイズラブ・レビュー
花丸新刊の背表紙タイトルにグラデがかかっていてどうしようかと思いました。
そんな工夫はいらん!
(あと、プラチナ・プランタン文庫フェアかなんかのオビ!作家名を見事に隠していてなんの嫌がらせかと思いました。作家別に刷ったらコスト高になるからってオビの印刷費ケチったのか編集部。勘弁してくれ凹 ホントに選びにくいから!)
さて久々の人間ワンコ化トンデモシリーズの新刊です。
攻が受を犬として扱ってしまう本作。
いい歳した大人を裸にして四つん這いで生活させ、あげくリードを付けてお散歩。
そして夜はベッドでご奉仕、みたいなお話です。
いろいろと突き抜けたシリーズですが、それなりに需要があるのか、この新刊でなんと7冊目だとか。ちなみに私は最初から全部持ってます。
突き抜けすぎてて、読んでいるとしょっちゅう目が飛び出したり点になったりと大忙しでございます。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
経済界と裏社会に絶大な力を持つジョベール一族の長としての戴冠式を前に、あわただしくなる石黒和臣の側近と「犬」たち。そんな中、和臣を支持する有力者の周りで続発する誘拐・殺人事件。それらが、どうも訓練を受けた『狼』がらみの事件のようだという疑惑が生まれる。トラブルには慣れている和臣だが、打つ手はあるか…!?
絶大な力を持ちすぎですジョベール。
後継者のお披露目を「戴冠式」と称し、どっかの教会の秘密部屋でお披露目パーティーをすれば、各国の大統領やら要人やら有名人がすべてを投げ打って招待に応じるレベルの権力ってどんなんですか。
たかだか娯楽施設の経営に大成功したフランスの一貴族じゃないですか。
しかも王家の血を引く公爵とかならともかくその下の侯爵だし。
金は持ってるのかもしらんがその謎の権力はいったいどこから湧いてきたんだ、ええ?
だいたいですよ。
7冊かけてこの巨大グループの後継者になる30になるやならずの若造がやってたことと言えば、自分好みの可愛い男の子をたぶらかして犬に仕立て上げ、それだけでは飽きたらず、売り物になりそうな男を次々と物色してはフランスの実家で調教販売し……って、趣味が仕事になりましたレベルのあれこれだけなんですが。
しかも鬼畜で、冊数を重ねるごとにどんどんつけあがってきてもう大変です。
だって本気で自分のことを「神」だとか言い始めてるし!
なんの神だよ、オイ。
闇の国連って、9番目のムサシの親戚かなんかですか。
私はあのシリアスだけどトンデモ設定のシリーズ(マンガです)も大好きですが。
なんか色々エスカレートしてきてもう大変です。
ちなみに、今回のメイン事件になるはずの「狼」は、現場に踏み込まれた途端に抵抗を止めて泣き出すというへたれっぷりを遺憾なく発揮。
「狼」を調教していた敵も、小物過ぎて涙がにじみます。
ありえねー。あの壮大な前振りはなんだったんですかっ!
こんなにトンデモで、こんなに突っ込みどころ満載でも、なぜか楽しく読んでしまって、次が出たら買うんだろうなー。
なんか業の深さを感じます。

↓WEB拍手です↓
アキミ
この「素敵な」お話・・・・・・。
1作目を私も持ってます。
えっ!!
こんな話?ちょっと、ま ってーーーーー!
っておいてけぼりを食らって、それから先は読んでなかったんですけど、
ふおおお〜・・・・・・
そんな事になっているんですね
そんな事になっていたんですね
そこまで突き抜けて行っているなら
むしろ
読んでみたいような気がしてきました(笑)