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宝井 理人

大洋図書 2007-09-01
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ボーイズラブ・レビュー


敬老の日なので花でも買いに行こうかと思ったら財布に300円しか入ってなくて、ちょっと情けなくなりました。
社会人の財布じゃねー……凹

さて、小説だと思って注文したら実はコミックスだったこの作品。
静かに進む、青春スクールボーイズラブでした。
学園モノなのに、あんまりミーハーしてなくてちょっと不思議な雰囲気です。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
「俺とつきあってよ 芹生」
高校三年生の篠弓弦は、月曜日の朝、弓道部の後輩である芹生冬至と校門で出逢う。 学年を問わず女生徒に人気の芹生は月曜日の一番最初に告白してきた相手と必ず付き合い、週末に別れると噂されている。 一週間限定の恋人・・・ 弓弦の軽い気持ちから出た一言でつきあうことになったふたりだが・・・


果たして1週間でどこまで人の心が動くものか。
まぁ、落ちる時は一瞬、てこともありますが。
今回の攻は、誰にでも合わせられるけど誰も好きになれない、高校生にしては冷めてる男です。
1週間は告白されたら誰とでも付き合うって、どんだけ節操なしなんだ!? 
と思いきや、付き合っていても最後までいかない、というか肉体的な接触はほとんどないらしい。
自分探しならぬ恋人探し真っ最中の芹生は、なんと男に冗談で告白されたのに真面目に付き合おうとする変わった人でした。

ちなみに受の弓弦は顔と性格が合致しない為、しょっちゅう女の子に告白されては振られるという少年。

それなりに個性のあるキャラなのに、なんで画面はあんなに静なんでしょうか。
ちゃんと学校生活が描かれているのに、どうにもこうにも生活感がないのですよねー、不思議すぎます。
生臭さがないんです。
原作のせいなのか、絵のせいなのか――たぶん相乗効果なんだと思うのですが。

ちなみにカラダ関係は1冊の中で半分事故みたいなキスだけ。
すっげー正統派に恋愛やってます。
男女でこんなんやらかされたら赤面ものです。
めちゃめちゃ面白いかというとちょっとうーん、ですが、じわじわくる作品だと思います。私はこういうの、けっこう好み。

7日間を描くと言うことでゴールが決まっているというこの作品。
季刊誌で連載なので、完結するのに3年かかるとか。

長いよっ!!!

間違いなく次の巻が出る頃には前半の内容忘れてます。
……というかホントに3年で終わらせてくれるんでしょうね……。
作者体調不良とかで連載1回でもすっ飛ばしたら、平気で半年くらいスケジュール狂いそうなところが怖いです。

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