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爪先たててキスをして爪先たててキスをして
唯月 一

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ボーイズラブ・レビュー


この前、久々に四国在住の友人と会いました。
お互い腐れなもので、話題の多くはボーイズラブとか腐女子とかまぁ、そんなんです。
で、その中の会話に、久々にぶっ飛んだニュースがありまして。

「地元の新聞にね、ボーイズラブ作家さんが載ってたの」

……!?
書評かなにかかと思いきや。
(いや、それだって大概凄いと思うけど)

「いや、なんか、四国の頑張る女性特集みたいなので」

どんな企画だよそれは!? ほんとに一般誌か!?
(アニ○イトとかの機関誌みたいなのかと思ったら、マジで一般の新聞でした)

「すごいんだって。デビュー作の文庫持ってにっこり笑ってる写真と共に本名まで載ってたのよ」

…………………………………………………………。

間違いない、この作家さん勇者だ

しかもなんか、2回ぐらい記事になっているらしく。

「帰ったら送ったげるよその記事!」

というわけで、今現在、手元にある該当記事が2つ。
う、うーん。
紛れもないホンモノ。
凄いな愛○新聞
(ちなみに掲載されたのは平成17年と18年。どっちも9月の記事でございました)

これは、読まねばなるまい。
腐女子の好奇心にかけて!

というわけで、買ってきました。
読みました。
内容もぶっ飛んでました。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。
月見酒に酔ったところを見知らぬ男に襲われて、夜の公園の草むらで散々イかされてしまった木佐穂積の職業は、地味でお堅い図書館司書。二十数年の真面目人生に突然降りかかった醜聞を、悪い犬に噛まれたと思って忘れよう…と吹っ切ったその矢先、仕事場の公立図書館に現れた高校生・東条理知に「あの夜のこと」を仄かされて…!?「そんな色っぽい表情をしないでください。僕を試してるんですか?」―淫らな愛を囁く恋人はサラブレッド。高校生×司書のカラダ先行ラブ。

いやいや、紹介文っ!!
カラダ先行ラブて。
あーあ、言い切っちゃったよ。
「オフィスラブ」「メディカルラブ」「スクールラブ」「カラダ先行ラブ
なんかもうひとつのジャンルになりますね、これ。
というかこの手の恋愛進行の多いBLジャンルの枕詞になりそう。

「カラダ先行・オフィスラブ」とか、「カラダ先行・メディカルラブ」とか。より的確な内容説明になる、かも。


しっかし、日本はいつからこんなに治安の悪い国になってしまったのか。

男が公園で酔っぱらってたらゴー○ンされるって!!
ハッテン場でもない場所なのに!!

この作品の攻は理性なさ過ぎ

「昨夜はごめんなさい。あそこまでするつもりじゃなかったんですが、あなたが可愛かったから、我慢ができなくて

あそこまで、ってのが、ゴー○ンですよ。
我慢しろこのケダモノがっ!
ごめんなさい、っていうか間違いなく犯罪ですから。
男にゴー○ン罪はたぶんないから、暴行・傷害あたりで捕まります。

しかも、匿ってもらいたくて押しかけたマンションで、拒否られたらまた脅迫の後ゴー○ン。どんだけ自己中な男なんだまったく。
喜ぶ顔が見たいなら、少なくともカラダの関係を無理強いすんな!


そして受っ!!
アンタ鈍すぎ。
あんなに堂々と、「昨夜はごめんなさい。」とか寝言言ってきた攻がゴー○ン魔だとなぜ断定できないんだ!?
ありえんだろ。

なんか、ストーリーは結構いけてるのに登場人物が笑える人々過ぎて泣けます。
高校生人気作家を3ヶ月もホテルに缶詰にする非常識編集とか、理性ナッシングケダモノ攻とかネガティブ鈍感優柔不断の三重苦受とか。

なんというか……色々と凄い作品でございました。

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