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ボーイズラブ・レビュー
最近、なかなかBLを読む時間が取れなくて悲しいです。
でももうすぐ夏コミなので、そこで一気に色々と充電するつもりです。
……まだカタログチェックすらできてないですけどねー!
さて。
眠る探偵シリーズの完結編です。
ピアスノベルから初めて発表されて数年。
ようやく決着がつきました。
でもこれはちょっと、ボーイズラブとは言えないかも……。
受は亡くなった奥さんが一番好きだし、攻はなんか、愛を通り越して妄執みたいになってて、萌える前にちょっと怖いし。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
その手で愛する者を殺せ――
残酷な殺人事件の真相は!? 眠る探偵、ついにクライマックス!!
他人を操り、その手で最も愛しい人を殺させるという連続強制殺人事件が東京で頻発している。そんなある日、休業中の市羅木(いちらぎ)探偵事務所にひとりの女性が相談に訪れた。市羅木真音(まおん)の最愛の弟である不破の元妻・若宮千晶だ。連続強制殺人事件が起きてから、夫の様子がおかしいのだという。複雑に絡み合う過去から逃れるため、愛する者を守るため、天才的犯罪者・槇との最後の闘いが始まった!!
最後の闘いが始まった! って、どこのRPGのラスボスですか。
ミステリベースにお話が進んでいくのですが、この巻は重いというか暗いというか、どうも読み進めなくて困りました。
なんと言っていいのか分からないですが、ちょっと攻の愛が突き抜けすぎていて一般人にはついていけなかったのが敗因なのでしょうか。
致しているシーンもあるのですが、萌と言うよりはむしろダークで恐怖。
エ口とか萌とか、なんかそういうピンクのモヤが入り込む隙がないのです。
しかも最後は攻が崖から落ちて死亡。
愛してると笑いながら落ちていくのですが……。
いやいやいや!!
感動とか悲哀とかそう言う感情より先に、もう呆然。
なんでしょう。
このシリーズ、かなり好きだったのですが、最後のこの1冊、誰に感情移入していいのか、どこに萌えるのか、さっぱりつかめないまま終わってしまってちょっとショックでした。
いくらなんでも内に向かって閉じすぎだろうこの話は……。
なんというか、ちょっとなにか間違えた感が拭えない最終巻でした。
反動で明るく楽しいラリパッパボーイズラブが読みたくなりました。
↓WEB拍手です↓
アキミ
懸案の野○原、行ってみようか(笑)