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ボーイズラブ・レビュー
振り返ること数年前。
このブログを始めたかなり初期の頃に、ものっすごい力を入れて、萌の限りを尽くして渾身の感想を書いたのに、くそったれライブドアのエラーのせいで投稿ボタンを押した直後に記事ごと消し飛び、以降やる気を削がれてずっとそのままだったFLESH & BLOODシリーズ。
今回の新刊でめでたく二桁突入！
ということで、ようやく気を取り直す気になりました。
私はかなり好きな作品なのですが、どうも好みが別れるようで、そもそもタイムスリップするところまで辿り着けない派とか、現代っ子の受×海賊攻のカップルに萌えないよ派が多いようで、ちょっと意外でした。
まぁ確かに、私もカイト（受）はわりとどうでもいいと思ってるところがあります。
天は赤い空のほとりとかが好きな人は、楽しめる可能性が高いと思います。
以下ネタバレ妄想注意！
タイムスリップ＆歴史モノボーイズラブで、今はやり（？）の海賊ネタ。
そしてボーイズラブ業界では極めて珍しいことに既刊１０巻を数えているにも関わらず、カップルが最後まで致しておりません。
それどころか、ようよう指突っ込むところまでいったのが７巻。
いやもう、６冊分もの間、おめーらいったい何やってたんだよと言いたくなります。
パラレルワールドっぽい世界観で、実際の歴史とは微妙に食い違う動きとかが多くてハラハラさせられっぱなしです。
自分の好奇心に負けて友人といる時にタイムスリップという大ポカをやらかしたカイトは、自分を予言者ということにして飛ばされた時代で暮らすことになります。
世界史として習い覚えた知識を、
「俺って未来が見えちゃう予言者なんだよねっ！」
ということにしちゃったのです。
よかったねー、世界史がある程度とはいえ頭に入ってて。
私は世界史以前に英語がまったくなので、飛ばされたとしてもそうそうに野垂れ死んでます。そういう意味ではすごいよカイト。
このカイト、結構なトラブルメーカーで、やれ女王に気に入られたと宮廷で囲われかけ、偉い人の暗殺の濡れ衣を着せられかけ、スペインの騎士にはストーカーされた挙げ句さっくり拉致られ、逆恨みされて海のど真ん中に捨てられて溺れ死にかけ、異端審問に掛けられて処刑されかけと、息を吐く暇もありません。
ジェフリー（攻）は苦労を掛けられっぱなしです。
まだ指しか入れさせてもらっていないと言うのに不憫な男です。
現在、１０巻ですが、未だ攫われたままのカイトは、最後まで致すどころか再会すら果たしていません。
終わりの見えない困ったシリーズです。
でも新刊を楽しみに待って、出たら必ず買ってしまうという。
願はくは、もうちょっとで良いから刊行スピードのあがらんことを。
↓WEB拍手です↓
アキミ
F&Bは、ほんっと色恋があまりないのに楽しめる貴重な作品だと思います。
おまけに電車でも読めますし。
次はもっと早くでるといいですよね。