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ボーイズラブ・レビュー


昨日、最終巻まで読み終わりましたが、感想はこの巻までと言うことで。
面白かったのですが、途中から突っ込みどころがなくなりました
基本パターンとして王家のお家騒動に絡むテロに対抗、受攻どちらかがピンチ、動ける方が全力で救出、その前後に甘々あれやこれや……という流れが確立されていまして。

謎が解けていったり云々はここで言っても仕方ないですし、そもそもそれほど複雑な謎もないのでそれ自体に特に言うこともなく。

ええと、萌と突っ込みのネタ切れということでご容赦願います。
でも、一気に読み終わってしまったし、ボーイズラブとしてはとっても楽しめるシリーズでした。


以下(最終巻まで微妙に)ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

中東の王子シンと彼の護衛で恋人の佳威は、病気の国王を見舞うため砂漠の離宮へ赴く。そこで見た一枚の肖像画から、佳威はシンと父・サイードの確執の理由を知るのだった。そして、国王崩御によって王位継承をめぐる内紛が始まり…。伯父のマジュディーに捕らえられたシン奪還のため、武器と資金調達の必要に迫られた佳威は、米国企業の重役のユージーンに一晩、身を任せることを決意するが―。

あらすじがそのまま1冊になったような作品でした。
この巻を境にストーリーは一気に展開していきます。
国王崩御を皮切りに王族内のゴタゴタが表面化、身内からのクーデター勃発。
もちろんシンも渦中の人物です。
渦中どころかさっくり攫われてしまいます。

さあ大変。
助けるには武器がいります。
武器を手に入れるには人脈と金がいります。
人脈はなんとかなっても、金を持っているシンが敵の手に落ちていますので、肝心の金がありません。
さあどうしましょう。

うん、一晩、身体を売れば良いんだよ。

……三田村は1冊前の巻で、友人と会って話しただけでありえんくらい強烈なお仕置きをされたのを忘れてしまったのでしょうか。
もの凄くあっさり貞操を手放そうとしてしまいます。
焦ったのはもちろん、二人の関係とシンの嫉妬深さを知っている側近達です。

やべぇ、マジでやべぇ。

ここでコイツの貞操が奪われたら、見過ごした俺たちが殺されるっ!



ええ、非常に正しい判断だったと思います。
グッジョブ側近ズ
必死の側近達のおかげで、三田村は何とか挿入だけは免れます。
うーん。
資金援助してくれるはずだった、三田村をいただき損ねたユージーンという男。
なんか物わかり良すぎる気もしますが。

そんなこんなでドタバタがあり、何とかシンを救出。
王位は正しい人物に継承され、一端めでたしめでたしとなります。

そしてお約束のお仕置きエッチです。
でも前巻に比べたら割とあっさりしていたような気がします。
さすがのシンも自分を助けるためにしたことだと言うことで、嫉妬に任せて好き放題するのは憚られたのでしょうか。
自分が不甲斐ないせいで恋人にこんなことをさせてしまった。
という感じのことを考えるくだりで、なんだ、まともな思考回路もあるんじゃない
とちょっと感心。


それにしても三田村。
全巻通して、どう考えても数多の修羅場をくぐり抜けて一時は何もかも捨てて腐りそうになっていたようには見えなかったんですけど。
甘い! 甘いんだよ三田村君!
あんたホントにカウンターテロのプロなのかよと。
色んなところで詰めが甘いんですよー。

28歳とも思えないウブさというか……曲がりなりにも傭兵なんでしょ。
自分の腕ひとつで生きていける気概を持った男のはずでしょ。
うーん。
ちょっと彼に硬質なイメージを求めていた私は、そっちのシーンで、

ばか!」

だの、

いっちゃうっ……」

だの口走っちゃう三田村がちょっと……でした。
彼がそう言うたびに、せめて馬鹿が漢字だったらな、とか愚にもつかないことを考えてしまったのでした。

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