銀座シネマで見てきました。
デスノートは前評判よりずっと面白かったのですが、ゲド戦記は残念ながら前評判通りだったかも、というのが端的な感想になってしまいました。

私は原作を読んでいないのですが、世界三大ファンタジーと評されるゲド戦記がこんなハズはない! と信じたいので、映画は忘れてとりあえず原作を読みたいと思います。

主人公のアレンが冒頭で突然、まったく意味不明の状況で国王である父親を殺害。 いやいやちょっと待て!!

なんで!?

ホントにわけが分かりません。
(殺しちゃった本人も分からないとのたまっていましたので、見ている人が分からないのも当たり前、なのかなぁ?)
だいたい、国王ってあんなに簡単に無計画に無鉄砲に剣を持ったまま突進してあっさり殺害できるものなのでしょうか?
あまりのことに優秀な脳内補完機能も沈黙を守ったまま。
私の動揺を置き去りに、話はさっさと進んでいきます。

大賢人ゲドと旅をすることになったアレンですが、どうもその、旅の理由がわからん。
ゲドは世界の均衡が崩れた原因を探って旅をしているとのことですが、いつの間にかストーリーは、永遠の命を求めてトチ狂った魔女との規模の小さい喧嘩に成り下がっていきます。
それともあの魔女がすべての原因だったと言うことなのでしょうか。
生死両界を分かつ扉(漢字変換が分からない)を開こうとしたから、世界の均衡が狂って別れた世界に住んでいた竜が人間界に現れた挙げ句共食いとかするんでしょうか?

テルーの唄は、私はとても好きでCDも買ったのですが、なんであそこで突然歌い出したのかが良く分からないし、彼らが皆持っているらしい真名の効力とか拘束力もいまいち分かりません。だから、きっと感動的な場面のはずの、アレンとテルーの真名の交換も、ふーん、という感じでスルーしてしまいました。


恐らく作品のテーマは「命を大切に」とか「人間も自然に生かされている」と言うようなことだと思うのですが……あそこまであからさまに登場人物達に叫ばれると、なんというか、恥ずかしいわけですよ。もうちょっとさりげなくやって下さい。
行間を読ませてください

何冊もある原作から2時間半にまとめて映画として構成するのは、確かに大変だしどこかで無理が出てしまうというのも理解できるのですが、なんというかもうちょっと! なんとかならなかったのでしょうか。

だって2時間半、めちゃめちゃ長く感じたんですよ~。
最初と最後に出てきた竜は、素直に素敵で格好良かったと思うのですが……。


余談ですが、予告を見た時私はテナーを勝手に金髪美形の男だと信じ込んで勝手に一人で萌えていました。恥ずかしい……。
あと、アレンの首輪にはやっぱりちょっと萌えました。えへへ。

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