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リンゴが落ちても恋は始まらないリンゴが落ちても恋は始まらない
松前 侑里

新書館 2006-03
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ボーイズラブ・レビュー


学園モノですがカップリングは教師×教師です。

しかしなんというか、エスの次に読んだから余計そう感じるのかも知れませんが、あっさりというか、あっけらかんとしているというか。
明るく爽やかな男同士の恋愛を体現したような作品でした。

このポンポンと話が進んでいくリズム感と、所々のギャグ要素、明らかに重要な問題もさっくり解決してみんな幸せというノリ、けっこう好きなんです。
ボーイズラブ的な予定調和をちゃんと楽しませてくれる作品は、疲れている時とかに需要があって、個人的にはかなり重宝します。


以下ネタバレ妄想注意!





紹介文です。


忍が恋人との旅行から帰ってくると、部屋には何故か他人が住んでいた。見覚えがあるその男は、同僚の野宮暁人。忍が男と不倫していると知った父が、忍からマンションを取り上げ、彼に貸してしまったのだ。不倫相手と別れ、女性の恋人を作れば部屋を返してくれるという。それまで行き場がない忍は暁人の厚意で同居させてもらうことになるが、元から苦手だった暁人と何かとぶつかり合い……


いや親父よ。
いくらなんでも息子を男の不倫相手と別れさせたいからマンション取り上げるって。
なんかものすごくズレたお仕置きというか更正のさせ方というか。
普通はですね。本気で同性愛を病気と思っているならですよ?

真っ先に心療内科とかそのへんを紹介するか強制連行するかじゃないんですか


何故住居の取り上げになるのかが分かりませんお父様!


そして今回の理系攻男。ものすごい機械オタクです。
だって「おはよう、起こしてくれてありがとう」って言わないと止まらないように目覚ましを改造しちゃったりするんですよ。
普通のプッシュボタンで音が止まるようになってるような目覚まし時計を、音声認識に改造(しかも結構複雑)って、それ可能なんですか? お掃除ロボも作ってしまうし……普通にそのへんの企業の商品開発あたりに就職できそうです。
でもこの片寄りっぷりが素敵でした。

受は私が嫌いな英語教師。
ええい、作中で英語喋るんじゃねぇこんちくしょう!
以上。


色々と小道具が利いている作品でもありました。
リンゴとか食事とか。
受青年がジャンクフード好きからまともな味覚になっていったり、やたらと鍋が好きな人々がしょっちゅう集まって鍋(+食後のアイス)食ってたり、攻男の友人が長野で作っているリンゴが出てきたり。
それを見つけて嬉しそうに後先考えずに大量購入してしまう攻が可愛いのです。

エッチシーンはかなり軽めです。苦手な人も読み飛ばす必要はないくらい。
菅野彰さんよりは書き込んでありますが、たぶん今出回っているエロシーンが標準仕様になっちゃってる脳みそを持っていた場合、

ベッドに入ったところでページを捲ったら朝でした。

というのとさして変わりないかと思います。
でもエロがなくてもちゃんと楽しめますので!

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