富士見二丁目交響楽団シリーズ センシティブな暴君の愛し方 秋月 こお 後藤 星 角川書店 2005-11-30 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブ・レビュー
フジミの新刊です。
このシリーズ、いつまで続くんでしょう。
もう第6部です。
あの守村君がセンセイですよ。
今回は、中休み的な内容でした。
長いシリーズだからこういう、事が起こる前の1冊というのもありなんですね。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
フジミシリーズ最新刊! オーケストラ「フジミ」に問題勃発!?
やっと富士見町の愛の巣で二人の生活が始まるかと思いきや、突然やってきた邪魔者は悠季の姉・千恵子! 加えて講師として問題児揃いの学生を受け持った悠季は仕事中心の生活に。すれ違いの生活が続いた圭はついに!?
千恵子さん、ホントに迷惑ですから!!
勘弁してやって? 旦那が浮気したと勘違いしてそれを確かめるのも怖くてとりあえず家出して弟の家に居候……。微妙な事情が重なってのこととはいえ、久々に二人っきりでラブラブを目論んでいた圭がちょっと哀れです。
でも圭。いくら千恵子さんが誰か確信が持てなかったからと言って興信所を使うのはやりすぎなのでは……。千恵子さんなんか、興信所使うくらい相手が信用できなくなってるなら別れた方が早いなんてことをズバリ言ってます。
圭……好きになった相手が千恵子さんじゃなくて良かったね。
下手したら興信所使ったと分かった時点で三行半です。
そして今回のもうひとつの柱が悠季の先生業。
こんなナメて下さいと言わんばかりの先生……。
苦労するだろうなぁ。って、もうしてますね。
でも一般論として問題児ほど可愛いと言うので悠季には頑張ってもらいたいもの。
不真面目な生徒に限って出来が良いというのは良くあることです。
理不尽だとは思うんですが、こればっかりは仕方ないですよね。
彼は、人間関係とか色々なことを考えすぎて怒るべきところでも躊躇してしまうタイプです。でも指導すべき相手にそれではまずいんですよ。頑張れ守村先生!
ちゃんと要所要所は締めて怒れる先生になってくれますように。
フジミの問題は、これは飯田さんのスケジュールが絡んでくるみたいですが、たいして困ることにもならないんじゃないかな。いや、流そうと思えば流せるけれど、問題を大きくしてふくらませようとすれば簡単にできるというような内容です。
どっちにも転がせるという、便利なようなずるいような問題です。
そろそろフジミで一波乱あっても良いかなと言う気はするので、個人的には新しい団員を巻き込んで派手にやって欲しいところです。
そしてボーイズラブではお約束のエッチシーンなんですけど。
いや、正直なところ今回、いらなかったんじゃないかと。
2,3回あったんですが、まったく萌えないのはなぜでしょうか。
どうも気の抜けたようなエロだったので、そのへん気になります。
物語の展開とエロがきれいに切り離されてしまっている印象で、これはこのジャンルではかなり致命的なんでは……。
長丁場なシリーズなんで、たまにはエロなしの1冊があっても良いと思うのは私だけでしょうか。
↓WEB拍手です↓
アキミ
本当に長いですね、富士見シリーズ。
私は今年になってから全冊読んだので、
最初の頃の悠季と今の悠季は随分違ってきたなあと思います。
今や大学の講師ですものねえ。
そして悠季は圭に甘い。
興信所使われて笑って許すなんてと思いました。
まあ、色々と突っ込みどころはありますが、
やっぱりこのシリーズ、大好きです。
なんか前フリ的なお話でしたね。