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4086001969心のなかに卵がひとつ
麻生 玲子

集英社 2002-11
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ボーイズラブ・レビュー


コバルトボーイズラブをまとめ読み・第2弾です。
今回は全部で6冊あります。

11月は馬車馬ごっこで忙しいのでぼっちりいきたいと思います。
ちなみにこれは休憩時間に社員食堂で読みました。
思ったよりイラストが多くて焦りました……。

麻生玲子さんはこれで5冊目ですが、波長の合う作家さんだと思います。


以下ネタバレ妄想注意!





紹介文です。


怪しい貼り紙に気を取られて、自転車事故を起こしてしまった慶理。途方に暮れているとスーツ姿の男が声をかけてきた。彼の名前は東紘一郎。偶然、兄のデザイン事務所のクライアントだった。実は慶理は、高校生ながら兄のもとで覆面デザイナーとして活躍中なのだ。自分のデザインを気に入ってくれているという東。慶理は次第に彼に惹かれていくが…。


えーと。

boy meets girl ならぬ boy meets man なお話でした。

出会い頭にぶ<つかった相手と運命的な恋に落ちるというのは大昔の常套手段でしたが、この作品はそれを1/7回転ほどひねって、ぶつかったところを偶然目撃した男と恋に落ちます。

ちょっぴり、古き良きコバルトを髣髴とさせます……ほとんど読んでなかったけど。

恋愛自体は、べたべたというか、これが女子高生とサラリーマンの恋だったらまずGOサインは出なかっただろうなーというくらい意外性皆無でした。
ここまで平凡に徹しなくても、という感じです。

STEP1:映画友達が欲しかったんですよ。
STEP2:お付き合いして下さい。
STEP3:デート
STEP4:家に行っていいですか?

……という感じでお行儀よく順番に階段を上りまして、最後にちょっとしたすれ違いがあって、受少年が東宅に押しかけて挑発→据え膳食わぬは何とやらでそのままベッドになだれ込み。


さりげなく女の人とくっついている受少年の兄が男前だったりします。
実はあまり出番の無かった彼が一番のお気に入りだったりします。

あと、冒頭で出てきた怪しい貼り紙には伏線があると信じていたのに、ホントにただのチンピラが張ったタネも仕掛けもない張り紙でした。


相変わらずというか、麻生玲子さんのの作品は淡々と読み始めて、たいしてドキドキハラハラさせられることもなく終盤を迎え、何事もなかったように読了できます。
これはこれで好きなんですけど(安心して読める)、もうちょっと何かこう、どかーん! とあっても良いような気はします。
コバルトじゃないところで書いてるのはちょっと癖があったりするのかなー。

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